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社長ブログケヤキの木の下で

2019年9月16日

日射遮蔽の意識

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鵜沼山崎町の家 南面ガラリ戸 12時20分頃撮影
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
連休も最終日ですが
晴れた日が続いて嬉しい限りです。
一般に現場作業は日曜日のみお休みで、土曜日や祝日は出勤日。
つまり、工事に入るんですね。
職人さんも現場監督さんも土曜、祝日は休みではありません。
と言うことで、本日も現場は動いています。
高性能な家の場合
お日様の日射をいかに制御するかが問われます。
夏はサッシから入る直射日光をいかに防ぐか
冬はいかにサッシから直射日光を取り込むか
一番オーソドックスなのは夏は庇で日射を遮るという方法で、
夏至や冬至を基準にするという考えもあります。
実は夏至や冬至の時期と
体で感じる暑い盛りや、寒さ本番の時期にはズレがあります。
今年の夏至は6月21日。
まだ、梅雨のさなかです。
この夏至の時の南中高度(太陽が真南にきて、一番高く上がった時)を参考に庇の出を決めてしまうと、
8月の暑い盛りや9月の残暑の厳しいときもお日様がサッシから入ってくることになります。
岐阜は9月も半ばで夏至からは既に2か月も経っているのに
未だに35度を越えた気温…
もちろん、日が傾けば太陽高度はもっと低くなるわけで
庇だけで防ぐことはできません。
既存住宅の場合、対策は今のところ
ゴーヤ、朝顔
よしず
シェード
と言った所でしょうか。
高性能な住宅を建てる時の定番はヴァレーマの外付けブラインドですが、
一般的にそこまで意識される方は少数。
既存住宅で時々見られるのが、シャッター下ろしたままと言うケース。
シャッターに直射日光が当たれば
熱せられたシャッターから輻射熱が室内に入りますから、
効果は限定的…
住まいの外観デザインや費用対効果を考慮すると
建具屋さんに作ってもらう木製ガラリ戸が一番です。
日本では日射遮蔽の事を考える住まい手は極々少数ですから、
設計者にその必要性の説明責任があります。
ヴァレーマの外付けブラインドvs木製ガラリ戸
紙太材木店では今のところ
2対8で木製ガラリ戸ですが、
Lixilが外付けブラインドを出してきました。
YKKに遅れること3年。
ヴァレーマ、YKK、Lixilと揃いましたから
価格がこなれてくることを願うばかりですが、
そのためには実務者や一般消費者の意識改革も必要です。

バルセロナのアパートの日射遮蔽用ガラリ戸
緯度は函館とほぼ同じですが日射遮蔽の意識は高く、
多くの家にこのようなガラリ戸がありますが庇はありません。
(外付けブラインドは高級住宅用かも?)
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