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社長ブログケヤキの木の下で

2020年10月16日

SDGsだけど・・・


 小屋裏の御蚕さんの作業場をロフトにリノベーション。
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は14度の美濃地方
この秋の最低気温ですが、
全国的に冷えていて月末に向かって更に寒くなるようです。
空き家が全国的に増えてますが、解体工事はなかなか進みません。
税制の問題もありますが
ここに来て、更に問題を複雑化させる法令が出てきました。
(来年から施行)
それはアスベストで、
従前は明らかにアスベストや
アスベストが含まれている石綿を使用した建物が対象でしたが
レベル3(スレート、Pタイル、ケイ酸カルシウム板1種等)と言われる建材が使われている建物も対象になります。
従来はこのレベル3の建材を使用した建物は規制の対象外でした。
基本的に建物を解体しようとすると
80m2以上、解体請負金額が100万以上の場合
解体前に資格者による事前調査とその届け出が義務化。
さらに、調査をしてアスベストが含まれているかどうかわからない場合も
みなしで「含まれている」として処理しなければならなくなりました。
もちろん、リフォームの解体工事も対象になります。
見込まれる有資格者の数は30万人~40万人
資格取得費用は一人当たり5万~10万円(既にそんなことまで決まってる)
もちろんその資格の発行元は官僚の天下り先
解体工事を専業にしているところには既に通達されていたようですが、
建築業界は寝耳に水状態で衆知されていません。
ただでさえ解体工事費は高騰していて、
建替え物件では予算の相当額が解体工事費に取られます。
そこにこの制度となると、
その費用がどれくらいになるか想像しただけでも空恐ろしい。
空き家の解体工事は進まず、建て替えも二の足を踏む方が出てこれば、
家を建てる時は新興の住宅地でとなって、
空き家は増える一方です。
その時代に法令に準じた建材を使っていても
後々、あれはNGですと言われたらお手上げ状態。
SDGsが錦の御旗ですから誰も反対しにくいとなると、
これから家を建てる方は
どうやって自己防衛したらいいのか?
できるだけ自然由来の建材を使うのがいいのですが、
建てる側、住まい手側も持続可能な社会の一員としての
責任と自覚を求められる時代が来たようです。
でもね、
それを利用して天下りとか、
今回の法令もそこに到る手順が?では・・・

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