HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月16日

今週は秋田市より寒い美濃地方?

​​​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は雪の美濃地方
地面には積もっていませんが、
屋根には薄っすらと雪が積もっています。
降っている雪はとても細かく積もる気配はありません。


上の写真は今週の川辺町(岐阜県 美濃地方)の予想気温
最高気温の平均は7度
最低気温の平均はマイナス2.1度
ようやく冬らしい気温になりました。
昨年が暖かすぎて冬らしい冬が無く、
地球の温暖化をひしひしと感じましたが
やっとという感じです。
とは言いながら
仕方なく寒さを我慢しながら生活している方もいるわけで、
家を建てている側としては複雑な心境です。
いつの日にか多くの方が暖かく、
寒さを感じなくてすむ家で過ごすことができるのを願うばかりです。
さて、上のデータは岐阜県の美濃地方のものですが
今週の秋田県、秋田市の予想気温はどうかと言うと



最高気温の平均は1.6度
最低気温の平均はマイナス1.3度
なんと、川辺町の最低気温の平均は
秋田市より低いんですね。
川辺町がどこにあるかと言うと
決して、岐阜の山奥の町ではありません。
高山線の沿線で
美濃加茂市の隣、可児市から10分ほど。
名古屋からでも車で1時間
日本一暑かった多治見市までも30分ほどで、
名古屋は通勤、通学圏です。
最高気温の平均は5度以上の差がありますが
その多くは日射のおかげ。
太平洋側は晴天の日が多いことと関係しています。
つまりそれだけ日射の恩恵を受けることができる地域ですが、
残念ながら秋田では
冬に一日中晴天となるとそんなに多くはありません。
秋田や他の日本海側の地域に比べれば、
美濃地方は十分日射に恵まれた地域と言うことになります。
この日射を上手に利用すると
家の中の自然温度差は10度を越えます。
自然温度差とは
暖房していない状態での室温と外気温の差です。
自然温度差が10度あると
外気温が5度の時
暖房しなくても室内の気温は15度あることになりますから、

エアコンは室温を20度にするためには
20度-15度で5度室温を上げるだけ分だけ働いてもらえばいいことになります。
ところが自然温度差が6度の家だと
外気温が5度だと、何も暖房しないと11度
エアコンは室温を20度の使用とすると、
20度-11度で9度室温を上げるだけ働く必要があります。
つまり、ほぼ2倍の温度を上げなくてはなりません。
さて、Ua値が最近は流行りですが
Ua値だけでは自然温度差は分かりません。
Ua値は単に外皮から逃げていく熱を表しているだけです。
日射取得熱や換気による熱損失、室内発生熱は考慮していませんから
エアコンにどれだけ働いてもらわなければならないか
どれだけ働けば快適な室温になるか
一冬の暖房費がどれだけかかる家なのか
残念ながらUa値だけでは誰にもわかりません。
12月から1月にかけて
一日の平均気温や最高気温を比較すれば、
秋田市と美濃加茂市はそれなりの差があります。
夜半から朝方は、美濃地方は秋田市とほぼ同じ気温です。
暖かく暮らし易い家にするためには、
平均気温ではなく最低気温を頭に入れておく必要があります。
同時にUa値を見るだけではあなたの思っている家とは違ってくる可能性が大いにあります。


気象庁データより

12月の最低気温の平均は

秋田市と美濃加茂市では0.3度しか違いがありませんし、
1月でも0.7度の違い。
美濃地方が秋田市と同じくらい寒いと考えるか
秋田市が意外に暖かいと考えるか
それは人それぞれですが
秋田市と同じくらい寒いと考えれば、
家の断熱についての意識もそれなりに変える必要があります。
基本は断熱と気密と換気
特に日射の豊富な地域では、Ua値よりもむしろ自然温度差と暖房負荷。
つまり室温20度設定の時
一冬の暖房費がいくらかかる家なのかを確認する必要があります。
​​​​

Archive

ご相談予約
資料請求