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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月18日

矛盾やけど

​​​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も氷点下の美濃地方
昨夜もかなり冷えましたから
エアコンだけで暖房されている家では
デフロス(霜取り)でエアコンが頻繁に止まったかもしれません。
古いエアコンだけでなく新しいエアコンでもそれなりに起こります。
つまり、新築の高性能な家でもそれなりに起こりますから
設計者は設計段階でその対策を考えておく必要があります。
寒冷地用エアコンを使うのも一つですが
本体価格も消費電力も高くなりますから
住まい手にとっては痛い出費
さて、どうするか?

国交省から冊子が送られてきました。
来年の4月から改正建築物省エネ法が施行されますから
その周知のためのものです。
簡単に言うと
建築士は住宅を新築する住まい手に対して、
その家の省エネ性能がどんなものか説明することが義務付けられるというものです。
(建売住宅は除きます)
もう少し言うと
その家が国の定める省エネ基準に適合しているか、書面で説明しなければなりません。
更に加えて言うと
住まい手(建築主)は建てようとする住宅について
省エネ基準に適合するように努力する義務が課せられます。
つまり、家建てるんなら、省エネ基準に適合するよう努力してくれ、頼む!
(2050年に温暖化ガスゼロって約束しちゃったし)
・・・・・・

ここで思い出していただきたいのは
前々回のブログで紹介したグリーン住宅ポイント制度
省エネ基準適合住宅に30万円の補助金、というものです。
(長期優良住宅は40万円)
既に閣議決定されましたから
12月15日以降の契約で適合されます。
説明義務化は来年4月からですが
ちゃんとお手伝いしますから、
皆さん、省エネ基準適合住宅にしてくださいね、というわけです。
国は全体の事を考えなければなりませんから
それほど多くない高性能な家を建てるより
エネルギー駄々洩れの住宅を減らす方が
全体としてのCO2の削減につながると考えているようです。
国としてはそれでいいかもしれませんが
新築を検討されている方の誤解を招く恐れがあります。
農耕民族の性
お上の言うことに従っていればそれでいいと考える方もそれなりにいます。
基準さえクリアしていれば大丈夫
なんてったってそれをクリアするだけで30万円も補助金がもらえるんだから
・・・・
でもそれ20年前の基準でホコリがかぶっている基準
ただでさえ、家が有り余って、
空き家問題が深刻なのに20年前の基準の家に補助金を出す矛盾。
過疎地域の鳥取や山形が
とっとり健康省エネ住宅
やまがた健康住宅、

として同じように補助金を出していますが
内容は下の表をご覧ください。

国の政策は
上の表の一番左の住宅に30万円の補助金をだすというもの
ただでさえ空き家問題で頭が痛いのに
40年後に60年前の基準の住宅があるなんて考えただけでも
地方の行政担当者は頭を抱えることになります。
これから家を建てる方は
省エネ性能のレベルをどこにするのか
国の政策や意図、世界全体の省エネの流れなど
ご自分で十二分に調べる必要があります。
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