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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月14日

グリーン住宅ポイント制度 省エネ基準は20年前の化石基準

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
いよいよ寒くなると覚悟をしていたのですが、
今朝の気温は5.1度とそれほどでもありません。
少し拍子抜けの朝です…
とは言いながら明日、明後日は雪も予想されてますから注意が必要です。
田舎ではシーズン最初の雪の日には、
あちこちで事故やら田んぼで横転している車を見かけます。
散々雪の予報が出ていても
大丈夫だろうと高をくくってスタッドレスにしてない人がいるわけで、
そうなると当然、大渋滞…
通常車で30分のところが2時間なんてことになる経験を何度もしている我が身としては、
そんなアホが既に絶滅していることを祈るばかりである。
さて、
グリーン住宅ポイント制度の概要が発表されました。


今年度の補正予算成立後から令和3年10月31日までに契約される方が対象。

現在、新築あるいは大規模なリノベーションを検討される方が対象と言うことになります。
対象住宅は
➀長期優良住宅、ZEHが40万/戸
②省エネ基準適合住宅が30万/戸
この➀と②の間にはそれなりの距離があるのですが、
2050年までに温暖化ガスの排出ゼロを目指すには
➀ではある意味牛が歩いている感じで、
まして②では絵に描いた餅状態
一般の方はあまりご存じありませんが、
省エネ基準適合住宅の基準と言うのは20年ほど前の基準。
名前は省エネ基準適合で
なんだか最近の制度や基準のように見えますが、

言ってみれば化石基準。
次世代省エネ基準なんてのも昔ありましたが、
命名者自体、あのネーミングはちょっとまずかったと言ったとか言わなかったとか。
2050年までに温暖化ガスの排出ゼロを目指すなら
より性能の高い住宅へと誘導する施策を出すべきですが、
国がやってるいことは
20年前の基準の住宅に補助を出すということ。
これでは新築検討者が省エネ基準適合住宅で十分と誤解をしてしまいますし、それは結果的に20年前の基準の家を広めることにもなります。
ただ、実際にはこの20年前の省エネ基準にすら達していない住宅が
ばんばん建築されているのも事実で、
住まい手側の意識の変化も強く求められます。
市場原理によって淘汰されていくべき住宅が残っているのは、
購買側(住まい手)の意識がそこに向いていないことの現れとも言えます。
本来2020年、つまり今年には
この化石省エネ基準が義務化される予定でしたが、
残念ながら義務化は見送られました。
代わって出たのが説明義務化。
つまり契約時に家の省エネ度が基準に達している家かそうでない家か、
その説明を義務化すると言うものです。
日本では法律や基準、制度を時代の流れに合わせて
スピーディーに変えていくことは苦手で、
遅々としてしか変わっていきません。
20年前の基準をいまだに神棚に飾っている状態と言っていいでしょうか。
国の省エネ基準さえ達成していればいいなどと考えていると
大きな誤解をしていたと後悔することになるかもしれませんから、
これから家を建てようと考えている方は
そこのところを十分考える必要があります。

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