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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月21日

お役所は…



おはようございます、
紙太材木店の田原です。

今朝も氷点下の美濃地方

朝の仏間の気温は3.5度。
無断熱の旧家ですから仕方がありませんが、
子供の頃はそこで両親と兄と4人で寝ていましたから
今から思うと隔世の感があります。
寝る時は「あんか」を布団の中に入れて足先を温めて寝てました。
「あんか」なんて今でもあるかと調べたら、
電気あんかなるものが今でも大手を振って売られてました。
無断熱の家は今でも日本中にありますから
考えてみれば当然です。
寝てる時に吸っている空気の温度も健康に影響があると言われてますから
布団の中だけ暖かいではNGのようで、
やはり寝室全体を温める必要があります。
これから家を建てようと考えている方が育った家だと
ほぼほぼ断熱材が入ってますが、
その厚さはスズメの涙ほど。
冬の寝室の気温は恐らく10度前後。
3度の家に比べれば進歩してますが、
10度では布団の中から出るのに少し気合が必要です。
ともすればもう5分、もう3分と起きる時間が遅れていきます。
QPEXで計算すると
平成4年の省エネ基準で建てられた5地域の家で
日中は晴れて日射量が最大の日に
家中を20度暖房にして
夜の11時に暖房を切って
朝の5時に外気が氷点下0.9度の時、
何度になるか計算してくれます。
平成4年の省エネ基準の家だと寝室は5.9度
今、朝の7時ですが丁度マイナス0.9度ですから
似たような状況…
無暖房の家とそんなに変わりませんね。
これから家を建てようと考えている方が育った家と見ることができます。
じゃあ、先日お話したグリーン住宅ポイント制度で
30万円の補助金がもらえる
平成28年省エネ基準に適合する住宅では?
同じ条件で寝室が何度になるか、
政府が補助金を出すくらいだから
それなりに暖かいはず!
平成4年基準で5.9度なんだから
15度くらいまで行くんじゃないか?
計算してみると
残念ながら12.4度…
5.9度に比べれば6.5度も上がっている。

でも、12.4度

しかも、これは平均日射量が最高の日という冬季に一日しかない
最も家が蓄熱して条件の良い時。
日射量が最低の日だと、実は9.9度にしかなりません。
朝起きた時
9.9度から12.4度の間が
寝室の温度ということになります。
イギリス保健省の冬季の室温指針​がマドコトに出てます。

健康な温度として推奨しているのが21度

許容できる室温は18度
呼吸器疾患に影響があるのは16度
血圧上昇、心臓血管疾患のリスクは12度
低体温症を起こすハイリスクが5度
国の基準は最低基準。
最低基準というなら、
せめて室温が18度になるように補助金出してほしい。
暖房するには電気や灯油が必要で石炭や原油は全て輸入で、
外国にお金を払って暖房してるのと同じ。
でも、断熱材やサッシは国内で生産できるわけで、
家の断熱性能を上げる事はお金を外国に払わなくて済むことになる。
雇用も増える。
しかも健康リスクが減れば医療にかかる財政も削減できるわけで、
一石三鳥なんだけど。
パネルの資本はほぼ全て外国と言うことも考えると、
家の断熱性の向上にもっともっと補助してもいいはずである。

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