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社長ブログケヤキの木の下で

2022年3月23日

亀の歩み

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日射も暖かい家の味方に
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝は1.6度の美濃地方。
まだまだ寒い朝なので、薪ストーブには火が入ってます。
昨日の関東地方は地震の影響で、
電力の供給が需要を上回ることが予想されることから
節電が朝から呼びかけられてました。
一時は供給が上回ったとの報道もありましたが、
何とかブラックアウトは回避できたようで一安心。
節電に協力して寒い思いをされた方も多くおられると思います。
思い出すのは
新住協の理事だった会澤さん(現顧問)
仙台に住んでおられますが
「東日本大震災の時
停電が続く中、前年に断熱改修をしていたので
日射と厚着で寒い思いをしなくて済んだ」とよく話されてました。
その会澤さんが
日本中で断熱改修された方や高断熱の家を訪問されて書かれたのが、
「この家にしてよかった Vol1~Vol4」
住まい手の方のお話がメインですので、ご興味のある方はご購入下さい。
さて、
来週、4月1日に住宅性能表示制度が改正され、
省エネルギー等級の最上位として
断熱等性能等級5が新設されます。
今までの最上位等級は、断熱等性能等級4。
4が最上位等級でしたからどこのHMも
「うちは最上位等級4でっせ」
「国の決めた基準の一番上ですからこれ以上はありません!」
あと1週間ほどは、
最上位等級の等級4の断熱性は数字で言うと
Ua値で0.87(6地域)。
これはいわゆる次世代省エネ基準(1999年制定)の数字。
同時にUa値で0.87というのは、
長期優良住宅の認定のための数字0.87以下でもある。
以下だから
0.87でOK
新設される等級5は、
Ua値で0.6
6地域で新築を検討される方が参考にしている
Heat20
グレード1が0.56
グレード2が0.46
グレード3が0.26
国は今回、断熱等性能等級5を新設しましたが、
実は等級6、等級7も検討してました。
等級6がHeat20のグレード2
等級7が同グレード3と言われてました。
仲間内では等級6.7出るなら画期的!
国交省、よくやったとぬか喜びしてたのですが、
発表は等級5…
国の基準というものは最低基準で、
目標基準ではないということがわかります。
ただ、
時代の大きな流れは変えられません。
亀の歩みかもしれませんが
日本の断熱基準は今後も向上していくことは間違いなく、
それがいつかということだけと思った方がいいでしょう。
これから建てるなら、
停電して暖房が無くても厚着で生活できる家。
毎年、電気代が3%程度上がっても負担感がない家。
いくらパネルを載せても、
断熱性が貧弱なら寒い思いをすることになります。
断熱、気密、換気、冷暖房システム、それに耐震性。
住宅の基本的な性能が問われる時代になりました。
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