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社長ブログケヤキの木の下で

2022年10月26日

行き過ぎか?


夢建築工房 街中モデル
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日から東京に来ていますが、岐阜より寒い…
昨日は新住協の理事の夢建築工房、岸野さんの街中モデルの見学と
東大の福山先生の設計された安永寺の見学。
今日は東大で前先生と福山先生の講義です。
国は2050年のカーボンゼロ社会に向け動いています。
そのための住宅性能の基準を改定したり、
様々な性能向上のための補助を継続しています。
この10月に改訂された断熱性能の基準は性能等級が7までありますが、
7は行き過ぎと言う議論があります。
等級7は
5.6.7地域のUa値は0.26ですから、
相当程度頑張らないと達成できません。
ただ、28年後の2050年という時代を見据えた時、
恐らくUa値0.26は「普通」
国は最高等級を示すことで、
歩むべき方向を明確にしていると言えます。
同時にそれくらいまで断熱性能を上げないと、
本当の意味でのZEHやカーボンゼロは達成できないと言っているわけです。
国のホンネは、性能の低い家はもう建ててくれるなです。
でも、そんなことは言えませんから
目標基準を明確にしたり、省エネな住宅に補助を出したりしています。
鳥取や山形、札幌、信州と言った地方も、
省エネな家には相当程度の補助を出しています。
もちろん、既存の住宅の省エネ化にも多額の補助が出ます。
Ua値0.26の家を建てようとするとそれなりの価格になりますが、
資金的に余裕のある方は当然として
予算に制約のある方も、
できるだけその数字に近づくような断熱性にしておくことをお勧めします。
性能の低い家を建てて、30年後にその性能を上げようとすれば、
そこには低い性能でより多く払った30年間のエネルギー代に加え、
性能向上のためのリフォーム代がプラスされます。
もちろん通常のメンテナンスのことも考えておく必要がありますから、
生涯賃金の中で住居費と言うものの占める割合は
かなり高いものになります。

高性能な家であれば、その割合はトータルでは低いものになります。
今回の東京出張の目的は
よりエネルギーを使わない家の設計と、
性能が良くても手の届く価格の家づくりの手法です。
岸野さんと前先生が共同で、何やら面白い研究をしてますから
乞う、ご期待であります。

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