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社長ブログケヤキの木の下で

2022年10月10日

当たり前ではない時代の終わり


日経電子版より
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は今年最後の土場の草刈り。
真夏でしたら、暑さで1時間が限度。
それ以上すると疲労が翌日に持ち越しますが、
昨日は暑さがありませんでしたから午前中いっぱいの3.5時間。
さすがに3.5時間は少しやりすぎでしたが、
それでもさっぱりした、気持ちのいい土場になりました。
先日、日経電子版に
関東の駅近のマンションの価格が出ていました。
総額もびっくりですが、坪単価にした時の金額もびっくりぽん。
土地の値段がそれなりしますから、
土地+建物の一戸建てよりは安いのかもしれません。
ただ、マンションの場合、これに毎月の修繕積立金が加わります。
国交省からはマンションンの積立金のガイドラインが出ていて
1平方メートル当たり335円(小規模物件)
70m2だと毎月¥23.450
年間で281.400円
結構な金額ですね。
一戸建ての場合、
今から建てられる住宅でそれなりの性能がある家の場合の
メンテナンスの項目は
設備機器では
トイレ、エアコン、給湯機、食洗器、
コンロ(ガス、IH)、換気装置、照明器具
それと、建物本体では
屋根や外壁と言った外装材
これらのメンテナンスは
今ある機能や性能を維持するもので、

性能を向上させるリフォームとは違います。
断熱性を上げたり、サッシを性能をよりいいものに交換したり、
あるいは耐震性を上げるといった工事は、性能向上リフォームになります。
つまり、これから家を建てる方は
既にある一定水準の性能を有した家であれば、
メンテナンス費用を中心に毎月の積立なり、
メンテナンス費を預金しておけばいいことになります。
一方、新しく建てた住まいの性能のうち何かが足りない家の場合、
メンテナンス費に加えて
将来の性能向上リフォームの費用を見込んでおく必要があります。
例えばそれは耐震性かもしれませんし、断熱性かもしれません。
気密や換気、省エネの可能性もあります。
なぜなら、これからの住宅は
一世代だけが使用する消費財ではなく、50年.60年、
あるいはもっと長期にわたって使用される社会資産だからです。
どんな家を建てるのも自由と思っているかもしれませんが、
耐震性に関しては既にある一定基準以下の建物は建てられません。
そのことに対して、不満を言う方や、異議を申し立てる人は誰もいません。
つまり、そんなのは当たり前と誰もが思っているからです。
日本人の共通認識として、地震が来たらすぐ倒れるような家はダメだと
誰もが思っているから。
断熱性についても、2025年から義務化されます。
暖房エネルギーをたくさん消費する家、
温暖化ガスをたくさん出す家ではダメな時代の始まりです。
断熱性についても
省エネ性についても
国の基準が既にあります。
10年もしないうちに誰もが耐震性と同じように、
ソンアノアタリマエと思うようになるでしょう。
しかし、
当たり前の家でなければ性能向上リフォームは必須。
国は既にその方向にも動いています。
なぜなら、将来性能向上リフォームを必要とする家が
今も建てられていますし、既存の家の大半がそうなのですから。
そんなの当たり前ではない時代の終わりに
どんな家を建てるか?
それによって積み立てる金額は違ってきます。

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