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社長ブログケヤキの木の下で

2022年10月28日

順番


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
朝は7.8度とすっかり秋の気配ですが、
ケヤキの葉が舞うのはまだ少し先のようです。
昨日は肥田瀬の家の中間検査。
検査に来られた方は、建築士会でご一緒させていただいている方でした。
そこで話に出たのが
今設計されている住まい手の方が
遮熱材のリフレテックスだけで断熱しようとしているので、
それはNGと何度説明しても納得いただけないと・・・
しかも100坪の家で外壁の面積は300m2ほどもあって、
リフレテックスのm2当たり単価が2万円とか。
住まい手がそれでいいと信じ込んでるケースで、
統一教会ではありませんが
ある面、宗教と同じかもしれません。
ただ、このケースは一般の方ですが、
実務者でもいまだに建築における宗教を信じて
科学しない人もいるわけです。
日本でこれから家を計画されている方は、
残念ながらご自分でも勉強する必要があります。
さて、最近ツイッターやLINEで時々見かけるようになったのが、
計画中の家が6地域でUa値0.5 C値0.5程度だけれど
これで暖かい家でしょうかと言う質問。
どう答えたらいいのか困惑する
設計者が多数だと思います。
大げさに言えばどんな家でも、ガンガン暖房すれば暖かい家になります。
お寺の本堂のようなスカスカな家でも。
暖かさを維持するにはエネルギーが必要です。
エネルギーはイコールお金です。
つまり、暖房にいくらお金をかけるかで、暖かさは異なってきます。
そうすると目でわかる暖かさの指標は、暖房費と言うことになります。
尚且つ、人が暖かいと感じる温度が何度かでも、暖房費は異なります。
つまり、暖かい家と言う抽象的なものを
もう少し分解して考える必要があります。
家中の室温を20度にした時
暖房費(灯油でガスで電気で)がいくらかかる家なのか
室温が20度と22度、24度では当然暖房費は異なってきます。
暖かい家と自分が感じるには、
どれだけの暖房代(エネルギー代)を払えばいいか
一日当たり、一か月あたり、一冬当たり
残念ながら、Ua値やC値だけでは判断できません。
暖房費がいくらかかる家なのかは、
そこに日射が豊富な家か
熱交換換気をしているかも入ってきます。
暖かい家(自分達家族にとって)は、
暖房費の金額で変わってきますから
その数字から考えるると分かりやすいです。
自分達は5地域に住んでるけど
冬は家中を22度で過ごしたい
暖房費は一冬で2万円までにしたい
そのために必要な
Ua値やC値
自然温度差(日射取得で変わります)は
どれだけか?
この順番で聞いていただけると
設計者は、建設予定地の周辺環境や立地条件から
最適な解を求めることができます。

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