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社長ブログケヤキの木の下で

2023年1月11日

区画熱損失係数 (Q*:きゅうすたー)の2


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
今朝は冷えてマイナス3.2度の美濃地方。
日中は暖かくなる予報ですから
日差しがあれば、寒い家の方も一安心できます。
前回、区画熱損失係数(Q*:きゅうすたー)の事を書きましたが、
計算例で紹介したQ*値:12(W/m2・K)
Q値には換気による熱損失も入っていますが、
この数字には換気による熱損失は入っていません。
考えてみれば、30年以上前の家で
換気が義務化されていない時代の家ですから、
24時間の換気扇も設置されていない家での断熱改修なので
換気の熱損失は計算外と言うことになります。
もちろん、新たに24時間換気も設置するということであれば、
その数字も加味すればいいだけの事です。
但し、換気もするということは
断熱し気密もとるということになりますから、
の壁の中の気流による熱損失は無いと考えていいでしょう。
計算例で示したQ*値の12(W/m2・K)
次世代省エネ基準(1999年)の
5.6地域がQ値2.7(W/m2・K)ですから、
ざっと4.4倍の熱損失が生じる家(部屋)と言うことになります。
今朝のようにマイナス3.2度で、
LDK30m2(18畳程度)の部屋を20度にしようとすると
12(W/m2・K)×23.2K(度)×30m2=8352w
約8.3Kwのエネルギーが必要になります。
定格2.2Kwの6畳用エアコンが4台…
30年以上前の家では、LDKが一体の家が少ないのも頷けます。
但しこのような古い家をリフォームで間取りを変更して
LDK一体の空間にしようとすると、
断熱改修は必須であることがわかります。
この区画熱損失、Q*(きゅーすたー)は新築でも応用できます。
南面の寝室の冷房負荷はどれだけか
あるいは北面の子供部屋の暖房負荷、
北面の浴室、脱衣室の暖房負荷はどれだけか
つまり、それぞれの部屋に
どれだけの暖かい空気を送らなければならないか
あるいはどれだけの冷房空気が必要か
家全体では簡単に出ますが、
各個室で必要な冷暖房エネルギーはそれぞれ異なるわけで、
温度差のない家と言うのはそれなりの計算が必要です。
詳細については、設計者の方と相談と言うことになります。
現在、窓サッシの交換や内窓の設置で上限200万、
補助率50%の補助金が国から出ています。
断熱改修をお考えの方は合わせて検討してみましょう。

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