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社長ブログケヤキの木の下で

2022年12月19日

漏れるから入る 漏気


おはようございます、

紙太材木店の田原です。
今朝は各地で今シーズンの最低気温でしょうか。
事務所の外の気温はマイナス3.6度
事務所の中の気温も15.6度
昨夜10時ころまで薪ストーブを焚いてましたが、それなりに冷えてます。
いつもの朝の外気が2~3度なら
20度前後の室温がありますから、
そのまま5度近い室内気温の差となりました。
昨日は肥田瀬の家で断熱、気密、佐藤の窓の見学会。
時折、吹雪のような雪が降ったり、日も差したりする天候でした。
付加断熱と壁の充填断熱は済んでいましたが、
屋根の断熱はまだしていなくて下から屋根合板の裏地が
そのまま見える状態。
荒れた天気と寒い一日となることは予報で報じていましたから、
念のためストーブをもっていきました。
10時には19度になり、上着を着ていれば寒さはありません。
工事中の現場としては、屋根に断熱が無い状態でこの温度なら合格でしょうか。
断熱と気密
厚手のセーターやジャンパー、ズボンを想像すると分かりやすいでしょう。
背中や胸、お腹も足も十分厚い服を着ても、
足先や手は薄手の靴下や手袋では寒く感じます。
更に、顔や頭はそのままとなると、
真冬ではマフラーや帽子が欲しくなります。
住まいも同じで床、壁、天井(屋根)、サッシが、
バランス良く十分な断熱をされていることが大切です。
壁や天井には十分な断熱があっても、
サッシが弱い、あるいは床が弱いとなると
気持ちいい暖かさも半減してしまいます。
新築だけでなく既存の住まいでも同じで、
どこか断熱の弱い箇所があれば
暖かさはそこから逃げていきます。
今朝のように冷え込んだ朝は、
いくら暖房しても暖かくならない
暖かくなるのにとっても時間がかかる
そんな家はどこかに断熱の不足している箇所があります。
それと忘れてならないのは隙間からの漏気。
漏気と言うと、その漢字の言葉通り漏れ出す空気ですが、
住まいの漏気は暖かい空気が漏れ出すだけでなく、
漏れた分は外の冷たい空気が入ってくることを意味します。
漏れるんですが、入ってくるのが漏気…
断熱の改修と言うと断熱材を入れる、
あるいはサッシを交換すると想像しがちですが、
漏気対策も同じように大切です。
断熱改修の技術は、
北海道建築技術協会により既に確立されています。
東海地方でも冬はまだ3か月は続きます。
40代、50代でこれからまだ30年、40年と住むことになる家が
寒いと感じるようでしたら、
健康性の観点、経済的な観点からも
断熱改修を選択肢の一つに入れても損はありません。
もちろん、20代、30代で中古住宅の購入を検討されている方にも
あてはまります。
東海地方でも、
BISや住宅医の資格を持った設計者や工務店はそれなりにあります。
経験と勘ではなく、
理論と技術に裏打ちされた断熱改修が
求められる時代になりました。

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