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社長ブログケヤキの木の下で

2012年7月4日

必要とされる家とは

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は快晴!
岐阜は33度とか、
明日の建前がどんな天気か気になるところです。
日本の夏
一昨年の猛暑の記憶が強烈なので
今年もそうかと身構えてしまいそうですね。
実際、昨年はそれほどの猛暑ではありませんでしたが
ひょっとしてなどと構えてました。
そこに原発問題、
節電は原発に関わらず
市民の皆さんに浸透している様子。
夏の節電と言えばクーラー
冬の凍死者はあまり聞いたことがありませんが、
ヒートショックで亡くなる人は交通事故死より多い。
夏も熱中症で亡くなる人が既に何人もでていると
今日のニュースでやってましたから
人は暑さ、寒さには弱いようです。
夏の体感気温を下げたり、
暑さを軽減するのが
設計士の頭の使いどころ
ローコスト系の住宅は
総2階が基本パターンですから
掃出しサッシをつけると
日差しが直接入ってきてしまいます。
というわけで、
隣の市のボックス系ローコスト住宅は
南面に窓が無い!
そんな家が山沿いに並んでいます。
まぁ、
確かにそうゆう手法もありなんでしょうが、
我々の考えとは違う。
普通に外の景色や、庭に咲く花
遊んでいる子供達が見たい。
南面の掃出しサッシ
夏の日差しは入ってもらっては困るが
冬はウエルカム
春と秋には涼やかな風を招き入れる
この二律背反を工夫するのが設計
意地でも真夏の直射日光は入れない(笑)と決意すると、
いろんな工夫や考えが生まれてくる。
神戸町の家もその一つ
冬の日差しをがっちり確保している。
今、アルバムを準備している川辺町の家は
もう少し軽やかなイメージ(近日中公開予定)
さて、
住宅の建設費は
一個人が支払うお金としては生涯最高のもの
であるから、建てる時の建設費にだけ目が行きがちだが
その家のライフサイクルコストは幾らなのかが
とても重要になっている。
30歳で家を建てて
85歳まで住んだとして
どれくらいお金が係る家なのか?
初期費用の建設費と
光熱費や修繕費といったランニングコストを
合計して幾らになるか。
設備機器ばかりに頼れば
初期投資と修繕、買い替え費は鰻上り、
(エアコンもエコキュートもエコジョーズも、太陽光パネルも壊れます)
基本性能を落とせば(断熱、気密、換気冷暖房システム)
初期投資は少なくなるが
ランニングコストは思ったよりかかる。
生涯、
年間12万以下の光熱費で暮らせる家(太陽光パネルは無しで)と
年間20万かかる家では
55年の間に440万もの差がでる。
60歳まで25年
60歳から25年住む家
年金のことも考えれば
60歳以降なるべくお金の係らない家を選ぶのは普通の事。
今の3.11を経験した人達が目指す住宅は
住宅としての基本的な性能があり
(次世代省エネ基準の2段階程度上 美濃地方なら東北3県、北海道基準)
デザイン的にも満足でき、
自然な素材が品よく使われている住宅
ではなかろうか?
心地よさにはデザインが
暮らしやすさには性能が
手のとどく自然派住宅が必要だと思うのだが。
それでは
皆さん、次回をお楽しみに。

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