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社長ブログケヤキの木の下で

2012年5月30日

涼しい土間

こんばんは
紙太材木店の田原です。
今日は土岐市のメゾネットの界壁のPB貼り
小屋裏に潜っての作業で
大工さんは汗だく
120530_114213.jpg
どんなもんかと私も入ってみたのだが
携帯の気温は39度、湿度は60%
2~3分居ただけで汗が噴出してくる始末
さて、
そんな暑い思いをした帰り道
昔の土壁の家の夏の涼しさのことが頭に浮かんだ。
(最近の家に比べてと言う意味です)
土自体に質量があるわけで
空気でこれを温めようとしても
なかなか暖かくならない
よって土壁に放射温度計をあてると
気温よりも低い
(PBの壁だとほぼ同じぐらい)
一昨年の猛暑の時、
土壁の家を建築中でその時のブログを参照して下さい。
ということで
それなりに効果はあるのですが
私の家(築90年ほど)と比べると
まだ暑い
つまり私の家のほうが涼しく感じるのです。
この家は土壁が極端に少ない昔の商家
つまりお寺の本堂のように壁が無い家なのです。
それなのになぜ
より涼しく感じるのか?

自分の頭の中で整理できていなかったのですが
帰りの車の中で
思いついたのです。
あ~
そういうことだったんだ。
なぜ思いつかなかったのか
不思議なくらい。
これって
今私たちが採用している地熱を利用した
セントラル換気システムと同じことなんだと
どういうことかと言うと
古い商家は
質量のある壁は少ないが
代わりに土間は広い
厚さ7cmの壁より
遥かに膨大な質量のある
地面の土間の面積がとても多くあるのである。
一般の家でも真夏でも床下の気温は28度程度
床下に潜れば涼しく感じます。
それが土間になって部屋内に現れているのだから
涼しく感じるのは当りまえ
実際、土間の面積は建坪(1階の面積)の3割はあり
事務所は全て土間
通り土間は裏まで抜けてます。
何十年住んでいても
なぜ涼しい?が分からない。
と言う事で
今私たちが建てている家は
この床下の地熱を利用した建物
夏、床下が28度なら30度を越える気温より何度も低い気温だから
それを利用すればエアコンの作動する時間を短くすること、
あるいは設定温度をそれほど下げずにすむ
冬、床下が13度なら0度以下の外気温より遥かに暖かくなっている。
換気をして0度の空気を暖めるより
床下の13度の気温を温めるほうが
遥かに早く部屋を暖める事が出来る
土間ばかりの家というのも
無いわけではないだろうが
日本人が生活するにはちょっと不便。
しかし、ベッドに入るときだけ靴を脱ぐという生活は
案外省エネな家が建つかもしれない。
ただ、換気の時にいきなり氷点下の空気が入ってくるから
第1種の全熱交換機を避ける意味では
アースチューブなんぞを使うことも考えなければなるまい。
それでは
皆さん、また明日。

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