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社長ブログケヤキの木の下で

2013年10月2日

床下に入れる家と入れない家

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
10月になり秋の足音が近づいてますが、
昨日は蒸し暑く、今日も30度越えの美濃地方です。
先日、今年度の耐震診断で
八百津町のあるお宅にお邪魔しました。
昭和54年に建てられた住宅です。
室内はもちろん建物周りや、小屋裏、床下も調査しますが
床下を調査するときは家の人に必ず聞くことがあります。
最近防蟻処理をしましたか?
毎年のように耐震診断をしますが
過去の経験から
防蟻処理をした住宅の床下に潜ると
その日一日、頭が重くなり、倦怠感に悩まされます。
明らかに薬剤の影響と思われますが
中には平気な人もいます。
奥様のお話によると
10年以上前に業者に頼んで防蟻処理をしてもらった時
1週間ほど体調を崩して寝込んで大変だったとのこと
また、お嬢さんの引っ越しで、
新築のアパートに泊まり込んだ時も
同じように体調を崩したとのこと
それ以来、シロアリの処理は一切していないと話されました。
こういうお宅ですと
安心して床下に入れますが
そうでなければ要注意
なんせ、農薬と同じ成分の薬剤を300倍も床下に撒くわけですから
体調が悪くなる人がでてもおかしくありません。
こちらのお宅でも
体調が悪くなるのは奥様だけで
ほかの家族は全く平気とのこと
人により反応は様々ですが
私も奥様ほどではありませんが
薬剤には敏感な体質のようです。
最近、大手の住宅メーカーの中には
加圧注入された材木を使って
建築現場での薬剤散布を取りやめる動きも出ているようです。
といっても基礎工事中の土壌散布はそのままのようですが
前回の住宅医スクールの水谷先生によれば
土壌散布は表面から2cmしか効果がなしとのこと
シロアリなんて地中ならどこにでもいる生き物
それはハエや蚊が飛んでいるようなもの
ハエや蚊が飛んで来ないように家中殺虫剤を撒くなんてことは非現実的
網戸やハエたたき、局所的に殺虫剤が普通
でも、シロアリに対しては思考停止状態
ひとたびシロアリが出れば床下中に絨毯爆撃のように大量に薬剤を撒く
床下だからという理由で
それを一般の人は何も知らないから普通に思っている。
あるいは思わされている。
相手は社会的な生物で
生き物ですから
絶滅させるのは不可能
それがわかれば
対処の仕方も自ずと決まってくるように思います。

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