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社長ブログケヤキの木の下で

2017年1月18日

エアコン暖房するときのコツ

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝はそれほど寒くないなと
事務所の入り口にある温度計を見ると氷点下3度
体が寒さに慣れてきたせいか
外ではそれほど寒いと感じません。
さて、
エアコンで暖房するということは
空気を温めて暖を採るわけですが
実はコツがあります。
体感気温は空気と室内の床、壁、天井の表面温度で決まりますから
エアコンを稼働させて気温が20度になっても
室内の床、壁、天井の表面温度が低ければ暖かいと感じません。
空気はとても軽い、
つまり質量がありませんから空気を温めるエアコンですぐに暖まります。
でも、床や壁、天井は合板や石膏ボードでできていますから
空気に比べその質量は何十倍にもなります。
空気を温めるエアコンでその質量のある物体の表面温度を上げようとすると
とても時間がかかるのがお分かりだと思います。
先ほどお話ししたように
体感気温は気温と室内の床、壁、天井の表面温度で決まりますから
表面温度が低ければ体感気温もひくいことになります。
一般的なエアコン暖房の使い方は
人がいる時だけ稼働させるか
あるいはタイマーで30分か1時間前から稼働させ部屋を暖めるというもの
でもこれでは床、壁、天井の表面温度は十分暖まりません。
質量がありますからとても時間がかかります。
人がいるときだけ部屋を暖めると
エアコンの熱の多くは床、壁、天井を温めるのに使われてしまいます。
暖房していないときは
家が蓄冷している状態
蓄熱という言葉をお聞きになったことがあると思いますが
その反対で
「冷たさをため込んでいる」状態
冷たさをため込んだ家の中を人がいる時だけ温めようとしているのが
部分間歇暖房(人がいる時だけの暖房)
つまり冷蔵庫の中で一部分だけときどき温めるみたいな・・
質量のある物体は 「熱しにくく冷めにくい」
エアコンで床、壁、天井を温めようとすると時間がかかります。
いくら高性能な家でも室内表面に使われる材料の物性は
他の一般的な住宅とそれほど変わりはありません。
いったん冷えてしまえば快適と感じる状態に
室内を持っていくのにとても時間がかかります。
逆にいったん暖まれば高性能な住宅であればそれを維持していくのには
それほどエネルギーを必要としません。
蓄冷した家を温めるのにどれくらい時間がかかるか
八百津の家Bではお引渡し前から計測しましたが
エアコン3台、24時間稼働させて3日
3日目に室内気温と表面温度がぐんと上がりました。
以後は1台でそれを維持できていきます。
エアコン暖房のコツは
常に稼働させて、家を冷やさないこと
出かける時や寝るときは1.2度温度を下げればOK
電気代は家の断熱性能や換気性能に影響されますから
必ずしも安くなるわけではありませんが
ここ20年以内に建てられた家なら試してみる価値は十分あります。
1ヵ月、24時間暖房してみて
電気代がいくらかかかるか
風邪を一回ひけばそれなりに費用がかかりますから
そこのところも考える必要があります。


たとえ高性能なQ値1.3程度の家でも同じことが言えます、
断熱性は優れていても骨組みの構造や表面材は同じなのですから
一旦冷えてしまえば温めるのに時間が必要で
高性能な家に住んでいる人のほうが
少しの暖房でいいのだろうと、いる時だけ暖房して暖かくないと言ってるケースもあります。
(作り手の説明不足の側面もありますが

どんな家でも暖房は必要で
暖房代が多いか少ないか
家中暖かくして、暖房代が安いならそれに越したことはありません。

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