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社長ブログケヤキの木の下で

2017年6月21日

断熱材は燃えるか?

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
ようやく雨
梅雨なので当たり前と言えばそれまでですが
やっぱり降ると現場の工程に影響があります。

先日ロンドンであった高層ビルの火災
外壁に貼られた断熱材が燃え広がった原因のようですが
住宅の場合はどうでしょうか。
新住協の技術情報資料では
壁や天井、屋根に使用する断熱材は
ロックウールやグラスウールが基本です。
付加断熱(壁の中に加えて、壁の外にも断熱すること)する場合も同じです。
理由はいくつかありますが大きいのは、CPがよいこと。
投じたお金に対して、最も高い断熱性が得られます。
断熱性能は数字で表されますから、簡単に計算できます。
同じ断熱性能なら、よりコストのかからないものを使用するというスタンスです。
次に、ロックウールやグラスウールは無機質なので燃焼しないこと
石油化学系の発砲断熱材は自己消火性があることや
気密性が確保できるという理由で最近多く使われるようになりましたが
自己消火性については少し誤解があるように思います。
自己消火性は
火源があると燃え続けるけれど
火源を離すと自分だけでは燃えない性質。を言いますが
これは
炎が当たってればずっと燃え続けるということです。
火事になれば当然、燃え続けるわけで
決して自己消火して消えるわけではありません。
断熱材については人それぞれいろんな意見がありますが
自己消火性については十分その意味を確認する必要があります。
また、同じ発砲系でも燃えにくいものもあるようなので
一番確実なのは自分が使いたい断熱材の小片を
ご自分で燃やして確認してみることです。
黒煙がでて、炎を当てている間燃え続けるようなら考える必要があります。
燃焼実験1
燃焼実験2
自己消火性

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