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社長ブログケヤキの木の下で

2017年5月10日

IBEC(建築省エネルギー機構)理事長「日本の住宅の質は後進国にすぎない」

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
健康・省エネ住宅を推進する国民会議というものがあります。
リンク先をご覧になるとこの団体の趣旨や設立の経緯が分かります。
乱暴にまとめれば
住宅の性能は健康と関係がありますから
省エネな住宅=性能の良い住宅を推進しましょう。
構成メンバーをご覧になると単なる任意団体ではなく
国の後押しを受けている団体だとわかります。
会長は、元建築研究所の理事長の村上修三氏(現IBEC理事長)
建築研究所なんて一般の人が聞いてもピンときませんが
日本の建築物の全てのことを決めているところと言ったらいいでしょうか。
国立の研究開発法人です。
この国民会議は全国各地で毎月のように開催されてますから
ご存知の方がいるかもしれませんが
一般の方で参加されてる方はほとんどないでしょう。
性能なんて言葉を出しても誰も来ませんが
健康や省エネがメインで
自治体も後押ししていますから
聞いたことぐらいはあるかもしれません。
さて、先日東京で開催された
健康・省エネシンポジウムX
建築研究所の元理事長の村上修三氏の発言は建築関係者を驚かせました。
何と言ったかというと
「日本の住宅の質は後進国に過ぎないことを共通認識として持っていただきたい」

国の方針に深くかかわる人がこのような発言をすることは滅多にありません。
日本の住宅性能が発展途上国並みというのは
少し勉強した建築関係者の間では常識ですが
村上氏のような経歴と立場の人がそのような発言をするということは
今まであり得ませんでした。
国はいろんな施策を打ってもなかなか進まない住宅性能の向上に
危機感があるのかもしれません。
発展途上国並みというのは以前のブログでも紹介しましたが
2020年に義務化されるのはようやくこの次世代省エネ基準に毛の生えた程度、一般の方の認知や認識を上げようとするととても時間がかかります。
以前のブログを書いたのは6年前ですが
当時に比べれば先を見る人達がとても多くなったように感じます。
この国民会議をはじめいろんな団体が住宅性能について語っていますから
いずれは大きな流れになるはずで
それはいつかという単に時間の問題になったと言っていいでしょう。

この会議、2017年度の予定はまだ発表されていませんが
こちらに掲示されますので
ご興味のある方は参加してみてください。
どこかのハウスメーカーや○○工法などの色付きの会議ではありませんから
住宅を科学した家に住みたい方には参考になるはずです。

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