HOME >> ケヤキの木の下で

社長ブログケヤキの木の下で

2017年7月12日

住宅の性能向上と国家のエネルギー戦略

おはようございます、
紙太材木店の田原です。

シャープHPより
YKKのAPWフォーラムが先日開かれました。
講師はみかんぐみの竹内昌義さんと
新建ハウジングの三浦祐成さん
社員を代表して小栁が出席しました。
実務者向けに開催されますが
内容は一般のこれから家を建てる予定の方にこそ聞いていただきたいもの
以前は主要都市だけの開催でしたが
今年は全国60会場にまで広げてます。
後だしのLixilも
Good Livingフォーラム2017」を全国11会場で開催してます。
講師も被っているので内容は同じと思っていいでしょう。
大手のYKKやLixilがこぞって実務者の意識を変えようと開催するフォーラム
実務者向けですが、申込書に名前を書いて送るだけなので
打合せ中の工務店に頼めば誰でも行けます。
平日開催が玉に瑕ですが、
有給取って出席してもその価値はあります。
さて、上記の講演の中で竹内さんも触れてましたが
住宅に関する国の政策の大きな柱が
CO2(二酸化炭素)の削減です。
しかし、世界の潮流は住宅だけではありません。
フランスのマクロン大統領は
2040年までにガソリン・ディーゼル車の発売を禁止すると発表しました。
ドイツも上院が2030年までにガソリン・ディーゼル車の販売を停止することを決議してます。
オランダやノルウェーでも同じ動きがあります。
同時にEUでは2021年以降
CO2を出す住宅やビルは建築できません。
これらは環境のためという面がありますが
国家のエネルギー戦略という側面もあります。
COの削減計画イコール国家のエネルギー戦略というわけです。
日本の住宅も否応なくこの流れの中にいます。
CO2を極力出さない住宅
CO2を出さないということは
暖房や冷房、調理や給湯、家電などで使うエネルギ―を少なくすることですが
建築側として対応できるのは
暖房や冷房に使うエネルギーを少なくできる家の構造にすること
設備機器についてはメーカーに委ねることになりますが
建築側の責任にはとても大きなものがあります。
2020年と言えば3年後ですが
日本でも省エネ法が義務化されます。
30代半ばで家を建てるとすると
40年以上その家に住むことになります。
2年3年先は読めなくても
10年後はなんとなく読めるんじゃないでしょうか。
トランプが出てきたからCO2の削減もどうなるかわからん
などと考える方がいるかもしれませんが
流れに竿を差しているのが誰かは明らかです。
建物の断熱や気密、換気と言った基本性能は
建ててしまってからではどうにもならないか
性能を上げようとすると多額のコストがかかります。
予算があれば性能+パネルでOKですが
その性能は最低でも
Heat20 G2レベルと考えます。

Archive

ご相談予約
資料請求