社長ブログケヤキの木の下で
2022年12月21日
窓のバーゲンか?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝もマイナス2度の美濃地方ですが、
気温は地面から1.2mほどのところで測定します。
なので地表面の温度とはズレがあって、
気温はプラスなのに池に氷が張ってるということもあります。
つまり、地表面の方が温度が低いんですね。
放射冷却と言って物質の間では熱の移動が起こっていて、
地面と宇宙(マイナス230度くらい)の間でも熱のやり取りがあります。
地面の熱が宇宙に吸い取られてると考えると、
分かりやすいかもしれません。
屋外に駐車した車の表面の霜は、
放射冷却で車の表面の空気が冷やされ
そのすぐ近くの空気の中の水蒸気が結露し、
表面に付着し凍結したもの。
冬の地面は冷たいです。
さて、こどもみらい住宅支援事業は予算が上限達成で受付終了しました。
新たに出てきたのが、こどもエコすまい支援事業。
次々に新築住宅の支援事業が出てますが、
今日のお話は一緒に出てきた省エネ改修の中の
高断熱窓等の設置の補助金
窓の断熱性を表すUw値が1.9以下の窓の設置で補助金が出るのですが、
補助率が50%
一戸当たりの上限が200万円
50%で200万と言うことは
400万円分の窓の設置で上限の200万と言うことになります。
窓の半額バーゲンセールと言ってもいいでしょう。
最も簡易的な手法は内窓の設置です。
現在ついているサッシの内側にもう一つ窓を取り付けるもので、
工期もほぼ一日で終わります。
はっきり言って、家中の窓に内窓を付けても
200万の補助の上限には達しないのではと思います。
アンバランスなのは開口部や躯体等の省エネ改修工事には、
最大30万円しか補助がないこと。
開口部や躯体の省エネ改修と言うのは、
断熱改修のことで
これには技術や知識、経験が不可欠。
誰でもどこの業者でもできるというわけではありません。
しかし、高断熱窓の設置と組み合わせた躯体等の省エネ改修をすれば、
その家の性能は飛躍的に高くなります。
つまり、次の世代も使用するに堪える性能を持つことができます。
全世帯1Kwh当たり〇円の補助というお金は
全てエネルギー資源国に行ってしまいますが、
今回の高性能な窓への補助はそれなりに国内に残るものです。
それでもまだ、一部にはどこかに、誰かに忖度した補助金ではと
勘ぐってしまいます。
ただ、半歩前進していることは間違いありません。
新築住宅だけが選択肢ではなく、
質の良い中古住宅であればそれも選択肢の一つです。
住まいで大切なのは新しいということではなく
きちんとした性能があるかどうか
インスペクションをして現況を確認すれば、
その家に住んだ時の燃費も計算できます。
窓の性能を上げた時の費用や燃費も計算できます。
新しいけれど性能の低い家にするか
中古だけど性能は担保された家にするか
答えは言うまでもありません。
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