社長ブログケヤキの木の下で
2022年12月16日
ギャンブル?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
一気に寒くなった美濃地方
一年点検に伺った池田町
池田山の山頂付近は雪で白くなっていました。
暖房はエアコン、育休で普段は在宅、
日中日差しがあればエアコンはオフ、
パネル6Kw搭載で、今年は光熱費リアルゼロを目指とのこと。
(昨年は何も考えず使いすぎたとか・・・)
暖かく過ごしていただければ何よりです。
朝、9時過ぎにお伺いしましたが、既にエアコンはオフにされていました。
この家のUa値は0.29W/㎥・K
総熱損失は94.4w/K
(換気による熱損失も含む)
総熱損失は住宅の中と外で
1度の温度差がある時に
家全体から逃げていく熱
家の中を20度、外をマイナス2度とすると
22度の温度差があることになります。
それに総熱損失をかける。
22度×94.4w/K=2076.6w
この約2100wから室内発生熱を引いたものが、
暖房で必要な熱量と言うことになります。
室内発生熱は
人から出る熱や冷蔵庫やTV等家電の待機電力、
それに日射取得熱の合計。
それを全部で600wとすると
暖房設備容量は
2100w-600w=1500w
1.5Kwあれば外がマイナス2度でも、
1.5KWの熱があれば20度を維持できます。
実はこの家の南面の窓の面積は16.61㎥
通常の掃出しサッシの大きさは
1.6mx2.0m=3.2㎥なので
掃出しサッシ5セット分の面積と同じです。
難しい言葉で
冬季南面相当窓面積1㎥当たりの単位日射取得熱量(w/㎥)
通常、サッシの配置条件を勘案して、50W~100Wの間。
50Wで計算しても
50W×16.6㎥=830W
日射だけで830Wですから
1500w-830W-600W=70w
暖房設備容量は70Wで大丈夫。
2.2KWのエアコンでも容量は過大なので
日差しがあれば、エアコンはオフと言うことになります。
と言うより、オーバーヒートにならないように
日差しをカットする工夫が求められます。
これからの時代、電気代の上昇がどこまで、いつまで続くか
誰にもわかりません。
1年間その家に住むとき、冷暖房光熱費がどれだけかかる家か
知らずに建てるのは、無謀を通り越してギャンブルです。
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