社長ブログケヤキの木の下で
2023年6月19日
使えるものは
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
快晴で気持ちのいい朝です。
週末は打合せが続きますから
平日はその準備です。
今週は新住協の理事会で仙台出張やら
地元商工会の夏の花火の打合せ
銀行の総会
KKBの別部会の勉強会など、
予定がかなり詰まってます。
忙しい時に限って
いろんな仕事が舞い込んで
更に忙しくなるという
〇○の法則がありますが、
そんな時もあるねと思うしかありません。
そういえば耐震診断も…
上の写真は
週末に打ち合わせでお伺いした家の
敷居のレールです。
もともとは雪見障子のガラス戸で
敷居溝がありましたが、
その重さで経年により
溝が少しずつ削られたため
竹製のレールが取り付けてありました。
竹製のレールというと
フラッターレールや
敷居溝にあとから取り付ける
ラミが思い浮かびますが、
レールで見るのは初めてです。
通常はガラス戸のレールと言うと、
古い家では真鍮や鋼製のものが一般的で
竹製のものは私も初めて見ました。
建物自体は戦前に建てられたそうで
写真でもわかるように、
長い年月で
年輪の冬目も浮き上がり
浮造りのようになっています。
その他にも趣のある古い建具が
そこかしこにありました。
建物は止む追えず解体して
新築を建てる計画ですが、
これらの古い建具は
機能的にもデザイン的にも
新築でも利用できるものです。
住まい手の方の意向も
それらを新築でも
利用していただきたいというもので、
私としては願ってもないことです。
戦前の職人さんが作った
昭和レトロな建具やその把手。
それにトイレの入り口の戸も
杉の柾目の板と竹でできていて、
建具屋さんに同じものを作ってくれと言ったら
恐らくかなりの金額になります。
面白いことにそのトイレの戸が
私の家のトイレの戸とそっくりでなんです。
戦前の建物のトイレの戸は、
何か共通している
設計思想とでもいえるようなものが
あったのかもしれません。
と言うことで
家を住み継ぐことはできませんでしたが
そこで使われていた建具や書院の式台など、
まだまだこれからも使えるものを
次の世代に遺していくことになりました。
使えるものは大切にし、大事に長く使う。
当たり前のことですが
消費は美徳に通じる考えが未だに残る日本。
高度成長期は既に過去の事ですから
誰もが今一度立ち止まって、
考える必要があります。
住まいは消費財ではありません。
世代が代わるたびに
新たに土地を買って家を建てる。
そんな時代は既に終わっていますが、
まだまだそうじゃないと思ってる人や
工務店、HMはたくさんあります。
そんな考えで建てられた家は
それなりの・・・
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