社長ブログケヤキの木の下で
2023年10月16日
より厚く
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
10月も後半になりますが、
今週の最高気温は
週末まで25度前後が続くとか
暖房費がかからないのは助かりますが、
温暖化がどこまで続くのか
心配になります。
そんな日本ですが
来週からは気温が下がる予報です。
霜が降りるのもそう遠くはありませんが
霜は放射冷却で
地表面近くの空気中の水蒸気が結露し、
それが更に冷やされ氷結したもの
放射冷却は
宇宙空間と地表面の熱のやり取りで、
宇宙に比べれば高い地表面の熱が
吸い取られて冷たくなる現象です。
サーモカメラをお持ちの方は
空に向かって写してみると、
宇宙の冷たさがわかります。
冷たくなるのは地表面だけでなく、
青空駐車してる車のフロントガラスや
カーポートの屋根もです。
そうなると
そこは冷やされ霜が降ります。
と言うことで、
あなたの住んでいる家の屋根も
当然冷やされることになります。
夏は直射日光でさんざん熱せられて
70度近くになり、
秋から冬にかけては
放射冷却で冷やされる…
過酷な屋根です。
つまり、屋根は壁以上に
暑くなったり、
冷たくなったりすることになりますから
断熱材も壁より厚くする必要があります。
XやLineでは
高性能な住まいに住んでいる方の
リアルな発信があります。
Ua値0.3の家でも、
エアコンを稼働させなければ暑い。
当たり前と言えば当たり前なのですが、
熱交換式の換気扇があれば
大丈夫と誤解されてる方も
実は相当程度おられます。
Ua値は外皮の平均の値。
平均ですから、
床、壁、屋根、窓の
平均の熱還流率です。
各部位の熱還流率の組み合わせは様々。
どこの部位をどうするかは
設計者と相談です。
熱は高い方から低い方へ伝わります。
それを防ぐ(ゆっくりにする)のが
断熱材です。
床、壁、屋根、窓の中で、
外皮との温度の差が最も出るのが
屋根です。
屋根の断熱材の厚さ
経験から言えば、
付加断熱をしていなければ
壁の断熱材の2倍の厚さでは
少し寂しいです。
予算があれば付加断熱ですが、
予算に制限があれば
屋根の断熱材の厚さを
もう一段厚くしましょう
付加断熱をする予定の家でも、
屋根や天井の断熱材を厚くするのに
それほどコストはかかりません。
もう一段のレベルアップを
検討しても損はありません。
断熱材のコストアップと
節約できる冷暖房費を比較して、
元が取れないという方もおられますが
住まいは全てを数値化して
判断するものではありません。
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