社長ブログケヤキの木の下で
2025年7月23日
日射と視線を遮る工夫を
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
週末に見学会を開催する中恵土の家に、
ガラリ戸を取り付けました。
- 横から見るとこんな具合です。
- 前面道路は抜け道になっていて、
一車線でそれほど広い道路ではありませんが
かなりの交通量があります。
庭もとりつつ
視線を防ぎ
同時に家の中への採光を確保し、LDKから外が眺められる。
庭は外からどう見えるかと同時に、
住まい手のための庭ですから
リビングやキッチン、ダイニングからどうみえるか?
室内から庭の植栽や木々を見ることが
安らぎを与えてくれます。
- ガラリ戸は、日射遮蔽の側面もあります。
高性能住宅では中間期(春秋)の日射でさえ、
室内を温めてしまいますから
高性能になるほど日射対策は必須となります。
西方設計の西方さんは日射対策に
ヴァレーマの外付けブラインドを
よく使われていますし、自邸でも採用されています。
紙太材木店でも外付けブラインドは使いますが、
主に2階の窓や吹き抜けの窓の日射対策。
1階の窓の対策はこのガラリ戸を使います。
カーテンやブラインドは
サッシのガラス面のすぐ内側や
外側にガラス面に接するくらい近くに設置しますが、
上記のガラリ戸は
ガラス面から1mほど離れた位置に取付けてあります。
この効果は部屋が広く感じる錯覚です。
つまり、壁が1m外に移動したように見えるため
室内がより広く感じられます。
同時に夏場の強烈な日差しは
室内を明るくし過ぎるきらいがあります。
この明るすぎるを和らげてくれます。
谷崎潤一郎の陰翳礼賛ではありませんが
明るすぎない暗さも、日本建築では大切な要素です。
- さて、3時過ぎに現地に行ったのですが
その時の気温は38.3度
- 気象データの一番近い観測点は美濃加茂市で
15時は35.9度
16時は34.9度
多治見市は
15時は36.8度
16時は35度
建設地は、美濃加茂市からは5Km
多治見市からは12Km、離れてます。
流石に35度を越えると、
2.2Kwのエアコン1台では限界があります。
近年の夏の暑さと湿度はある意味異常で、
夏対策が喫緊の設計者の課題です。
複雑な設備を使わず、
エネルギー消費とメンテナンス費用を抑え、
それでいて不快でない夏の室内環境。
設計者はかなり、脳みそに汗をかくことになります。
新築を検討される方は、
設計者とよく打合せをする必要があります。
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