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社長ブログケヤキの木の下で

2013年12月22日

省エネ基準の変遷の行方

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
自分の家の断熱性能を知っている人はどのくらいいるだろうか。
そのような統計があるかどうかわかりませんが
大雑把でも知っている人の割合は
恐らく限りなく少ないでしょう。
もちろん、
自分の家が寒い家と知っている人は
五万といます。
また断熱性能を知ってるつもりの人も大勢います。
ex
羊毛の断熱材が使ってある
吹き付けえのウレタンが使ってある
セルローズファイバーが使ってある
外断熱だから
etc
断熱性能を知っているということは
自分の家の熱損失係数のQ値が
どれくらいかを知っていることと考えていいでしょう
次世代基準だから
というのも一応知っていることにはなりますが
どちらかというと
積極的に知っているということでは無い雰囲気
たまたま建てた家が次世代基準だったという程度
日本の冬を健康に、
同時に経済的に過ごすには
北海度を除けば
次世代基準では全く足りなくて
更なるプラスαの断熱性が求められます。
(脱衣室やトイレ、お風呂も居間と同じ温度環境が必要)
つまり暖かく同時に経済的に日本の冬を過ごすには
ハウスメーカーや工務店、設計事務所の言うままの断熱性ではなく
自分自身でもいろいろと調べる必要があります。
何を根拠にその断熱性なのか
その断熱性で一年暮らすと
どれくらいの費用がかかる家なのか
その場合、
気をつけなければならないのは
国の基準です。
日本人は農耕民族ですから
他の人がそうならそれに合せる、
あるいは人と違うことには心理的な抵抗があるように思います。
またお上の言うことを基本的に信じる傾向がありますから
国の基準がこうだからと言われると
何となく納得してしまいがちです。
住宅の
国の基準の変遷は
耐震性を見るとよくわかります。
何度も改正されてますが
1950年 旧耐震基準
      強度型の構造基準
 
1971年 改正旧耐震基準
      強度型+一部靭性考慮
 
1981年 新耐震基準
      強度型+靭性型
更にこの81年の新耐震基準は
等級を3つに分けて
ランク付けされています。
今では81年の新耐震基準以前の建物は
補助金を出して補強を勧めています。
1981年以前の基準で建てた建物は
法的には既存不適格
省エネも同様な変遷をたどっています。
1980年 旧省エネルギー基準
1992年 新省エネルギー基準
1999年 次世代省エネルギー基準
2013年 改正省エネルギー基準
33年前、21年前、14年前、そして今年と
何ども改正され省エネレベルが上がってきています。
更に7年後の2020年には今の基準が義務化
つまり今年の省エネレベル以下の建物は建てられなくなります。
これから日本の省エネレベルがどのような変遷をたどるか
ひとつの指針は
EU、ヨーロッパ諸国で
美濃地方と同じ寒さの地域では
どんな基準になっているか
EUでは今後省エネレベルはどう変わって行くかを調べると
日本の基準の行く末を推し量ることができます。
恐らく、皆さん驚かれると思いますが
ご自分の家の将来の資産価値にも関わることですから
時間を掛けて調べても損はありません。
消費税分以上の価値があると思います。
PS
寒さの比較は暖房デグリーデーで比較できます。
美濃地方は2000度日前後
美濃加茂は2150程度
暖房DD西方設計HP.jpg
西方設計HPより

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