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社長ブログケヤキの木の下で

2015年6月21日

前回の話の補足説明 HEAT20

おはようございます、
紙太材木店の田原です。
昨日は朝から大雨
雷もなってる中、春明の家の電気打合せ
お昼を過ぎて打ち合わせが終わる頃には
お日様が照っていました。
さて
前回のHEAT20の補足説明
表が小さくて見にくい、
わかりにく・・・
ということで
追加の説明です。
表を少し修正しました。
HEAT20断熱エリア区分 推奨値.jpg
この表を
一言で言うと
現行の平成25年省エネ基準の北海道の断熱基準
これを
関東以西の地域(4.5.6.7地域)
東海、関西はいうに及ばず
四国、中国、
さらには
九州も含めて
全ての地域で推奨するというものです。
現行の北海道基準をです。
外皮平均熱貫流率で言えば0.46
Q値で言えば1.6
これを推奨するというのです。
北海道基準の
外皮平均熱貫流率の0.46をクリアしようとすると
壁の断熱材は厚さ12cmの高性能グラスウール
天井の断熱材は20cm
床は75ミリの断熱材
サッシはトリプルサッシ
この仕様が一番コストがかからず達成できます。
壁の断熱材を付加断熱しようとすれば
上記の仕様以上にコストがかかります。
北海道では25年基準が普通に行われていますから
こちらで同じような工事を行っても技術的な問題はありません。
邪魔をしているのは
多くの人が普通と思っている
現行の美濃地方の断熱基準
今の日本の断熱基準が普通だろうか?
国際的な基準はどうだろう?
と考えたとき、
あるいは今までの日本の断熱基準の変遷とこれからの変更の可能性
それらを考えると
将来、5年あるいは10年後の日本の住宅の普通の断熱基準は
更に向上していくんじゃないでしょうか?
こちらに
中国のサッシの断熱性の基準が地域別のエリアで区分けされています。
同じ温度帯の日本と比較するとわかりますが
なんと上海の基準値が札幌の基準値に近いんですね(^_^;)
欧米はもとより中国、韓国よりも緩い日本の断熱性基準
国ももちろんそれがわかってます。
住宅の断熱性が悪ければそこで消費されるエネルギーも莫大ですし
CO2の排出も大きなものがあります。
性能向上は急務となっているわけで
2020年には今の平成25年省エネ基準が義務化されますが
これから家を建てる人は更にその先を見る必要があります。
この美濃地方でも地場の工務店で住宅性能に熱心であれば
大手のハウスメーカー程度の坪単価で
自然素材を使った、北海道基準以上の断熱性を持った家を作ることが可能で、
全室暖房しても暖房費は従来の3分の一あるいは4分の一程度で済みます。
平成25年省エネ基準は
世界基準から見れば相当遅れているもの
その基準をギリギリクリアした家を建てるか
あるいは30年後、40年後も社会資産となる住宅を建てるか
これから家を建てる人はじっくり考える必要があります。

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