社長ブログケヤキの木の下で
2016年6月17日
そのC値は本当か? 経年により変化するC値
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
まだ雨が降ってますが
午後は晴れて30度近くになるとか
気温20度、湿度95%の美濃地方です。
さて、
最近は一般の方もC値
(相当隙間面積と言って住宅の床面積当たりの隙間の大きさを表します)
に関心のある方が増えてきました。
実務者である工務店やハウスメーカーの工事担当者
設計者などもC値という言葉はほぼ誰もが知っている状況です。
ただ、自分たちが作っている家のC値となると
実際は計測してみなければわかりません。
C値が注目されるのは
家の暑さ寒さ、計画的な換気ができるかどうかに密接に関わってくるからです。
隙間からは室内の暖かい空気やエアコンで涼しくした空気が逃げていきますし
逃げていった分はその逆の空気が入ってきます。
また、設計された換気のルート
いわば新鮮な空気の流れは図面に書かれたようには流れてくれないことになります。
C値の計測は下の表に従って一定の条件の下に行われます。
よく見ていただくと
7番に台所の換気扇があります。
この換気扇の穴はテープで目張りをして行います。
つまりこの穴は塞がれた状態で計測することになります。
でもよく考えてみれば
この台所の換気扇は調理の時しかつかわれませんから
通常の生活では常にオープンな状態
一応スイッチを入れると
フードの中の単純な開閉扉が作動するようになっていますが
空気の流入を十分防ぐ構造にはなっていません。
つまり、計測されたC値は実生活上の数値よりかなりいい値が出てくることになります。
また、経年変化によるC値の低下も考える必要があります。
気密の高い住宅を施工する会社の間では
C値は経年により初期の値の1.5倍から2倍程度に低下することが知られています。
5年後、10年後でも高い気密性を維持しようとするには
建築当初の数字をできるだけ良いものにしておく必要があります。
とうことで
可児の家の気密測定報告書が本日送られてくる予定ですが
俎板の上のコイの心境
さてさてどんな結果になるか
乞う、ご期待!であります。
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