社長ブログケヤキの木の下で
2016年11月9日
燃費で選ばれるプリウスと燃費は考慮されない住宅
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今日は快晴なのに
日中の最高気温は13度とか
南面に大きな窓のある家は
ぽかぽかと暖かく過ごせそうですが
逆に南側に大きな窓の取れない家では
お日様の恩恵がないわけで
エアコンやストーブのお世話になりそうです。
さて、乗用車の月別販売台数では相変わらずプリウスがトップ
燃費の良さが多くの人の購買意欲を惹きつけているわけですが
多くの方は自動車を購入されるとき
リッター何キロ走るかと言う燃費を検討項目にされているはずです。
早くて3年に満たず次の車に買い替える方もいますが
5年から7年ほどは乗られるはずです。
その間のガソリン代を考慮すれば燃費のよい車が売れるのも頷けます。
自動車評論家という職業もあるくらいで
雑誌や週刊誌でいろんな車の性能や仕様の比較が専門家の意見付きで
誰もが簡単に見れますから
購入に当たってはとても参考になります。
翻って、住宅を建てるとき
自動車の燃費に相当する
冷暖房光熱費に意識を向ける方はごくわずか
不思議ですが、そうなんですね。
自動車のように3年や5年ではなく
35年のローンを組んで
実際には平均寿命から考えると
40年以上住むことになるのに
その間の冷暖房光熱費がいくらになるかあまり意識しない・・
何故なんでしょう?
自動車を購入する時はリッター何キロ違うと5年でいくら安くなるなんて考えるのに
40年以上住む家では意識しない
実は家によってあまり違わないと考えているんじゃないでしょうか?
そうとしか思えません、自動車であれほど意識する燃費について
住宅では意識しない理由が他には見当たりません。
35歳で家を建てて40年住むと(75歳まで、実際はそれ以上)
Q値2.7程度、120m2、22度設定では年間73700円ですから
40年で295万+エアコン交換代30万で300万以上
燃費が三分の一なら130万
四分の一なら105万
差額は200万近くになります。
住宅評論家なんていませんから
ご自分でお考えになるしかありませんが
住宅にも燃費という物差しを当ててみる必要があります。
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