社長ブログケヤキの木の下で
2019年1月18日
どこまで暖かくするか? の物差し
こんばんは
紙太材木店の田原です。
あっという間の夕暮れ
早朝から打合せ、それに引き続いての西方さんの講演で
ようやく帰り着きました。
演題は「地域を元気にする高断熱・高気密を基礎としたエコ住宅」
お隣の美濃加茂市で開催されたもので
もともとは
「和の住まい」推進リレーシンポジウムinぎふ」の一環での講演です。
前回は南雄三さんでしたから毎回それなりの講師の方が来られます。
上の写真は少し見難いですが
西方設計が推奨している断熱性能を表していて
寒さが異なる地域での推奨レベルです。
それによると
西方設計の標準下限レベルがHeat20 G2
つまり、最低限度がG2レベルと言うことです。
標準はさらにその上ですが
Heat120ではG2の上の基準はありませんので
新住協が提唱している
Q1住宅と言うことになります。
Q1住宅はレベルが1.2.3.4とあって
レベル1が家中暖房した時に
現行の国の定める省エネ基準住宅の40%以下の暖房負荷で済むもの
レベル2が同30%以下
レベル3が20%以下
レベル4が10%以下で済むものです。
つまりレベル4だと家中暖房しても国が定める省エネ基準住宅の10分の一の暖房費で済むわけです。
西方設計の標準は上のQ1住宅のレベル2となります。
レベル2ですから家中24時間暖房しても省エネ基準住宅の三分の一
省エネ基準住宅は人がいる部屋、いる時間だけの暖房費の計算ですから
誰もいなくて24時間、冬中暖房してもこの程度の暖房費しかかからない家です。
そして西方設計の推奨レベルはQ1住宅レベル3
つまり五分の一の暖房費
このレベル3は設計してみると分かりますが
頭を捻らないと簡単には達成できません。
Heat20 G2レベルが最低限度と言う認識は
高性能な家を建てる実務者の間ではほぼ共通しています。
紙太材木店でも性能レベルは西方設計と同じで
標準がQ1住宅レベル2です。
暮らし易さの前提は性能であり
そこにデザインの心地よさが加わります。
どちらかだけではだめで
両方追求する必要があります。
お気に入りのインテリアに囲まれても
踝から先が冷たくては心地よさも半減してしまいます。
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