社長ブログケヤキの木の下で
2019年3月29日
高性能な家に床暖房はいらない?
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
3月も今週で終わり
1年の四分の一が過ぎてしまいました。
花粉は相変わらずで杉から桧に変わっただけで
症状はむしろひどくなったような気がします。
ご覧いただいている上の写真は
先般内覧会を開いた今渡の家の
ダイニングの床を写したものです。
最近はサーモカメラで写した写真が一般の方のブログなどにも出ていて
技術の進歩と大量生産でお手軽な価格で手に入れることができます。
黄緑色の四角い枠のようなものが見えますが
これは剛床の床を支える大引きという木材で、
ひとマスがおおよそ90cm角です。
大引きの大きさは9cm角が一般的ですが
ここでは断熱材の厚さの関係もあって10.5cm角です。
この四角い枠の中に断熱材が入っています。
断熱材の入っているところは色が少し赤っぽくなっていて
枠のある所より表面温度少し高いことを表しています。
この枠は熱橋と言って
熱の橋渡しをしています。
つまり熱は温度の高いところから低いところに流れていきますが
熱をより流れやすくしているのが熱橋で
この部分からは床の熱が床下に流れやすくなっているんですね。
逃げやすくなっているといったほうが分かり易いでしょうか。
断熱材が入っているところは熱が逃げにくい
つまり逃げていくスピードが遅いので
熱が少し溜まっている状態で、表面温度は少し高めと言うことになります。
壁も同じことが言えます。
窓があってその横に45cm間隔で柱が入っています。
窓の右横に3本の柱がありますが
両サイドの柱は12cmの幅で
真ん中の柱は4.5cmですから少し細めですね。
壁の柱も床と同様、熱橋になります。
でもこの壁の外側には付加断熱がしてあって
柱の外側に更に10cmの断熱材が入っています。
でも、熱橋と言うことになりますが
照準の温度が26.6度ですから(写真の中心の記号)
熱橋の柱のところでも24度程度はありますから
寒いなんて心配はありません。
もちろん、床も照準が27.9度
熱橋の黄緑色の大引きも24度ぐらいはありそうですから
足が冷たいなんてことはありません。
暖房器具はエアコンですが
きちんと断熱し気密をとり換気システムを備えると
エアコンだけで十分快適な環境を作ることが出来ます。
*2枚の写真のキャブレーションが異なるので
色と温度の表示が異なりますが
写真右側の温度バーを参考にしてください。
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