社長ブログケヤキの木の下で
2024年3月11日
終活
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
今朝も冷えましたね。
マイナス2.8度の美濃地方です。
温度計があるのは地上1.2mですから、
地表面や屋根面は
放射冷却でもっと冷えているはずです。
特に屋根面は
寒暖の差が壁面より大きいですから、
屋根や天井の断熱材の厚さは
壁より厚くする必要があります。
一昔前、30年ほど前であれば大手のHMの家でも
断熱材の厚さは
壁5センチ
天井5センチ程度
今工事中のリフォーム現場は、
まさにそんな家です。
現場で打ち合わせをしていても
隙間風がどこからともなく入ってきます。
- 当時としては、丁寧に断熱材が入れてある方ですが・・・
- 2025年にようやくその断熱性が義務化されます。
実は、その義務化されるレベルは
ついこの間まで断熱性能等級で、
最高等級だった等級4。
これを聞くと最高等級だった基準を義務化するなんて
国もなかなか思い切ったことをすると - 思うかもしれませんが、
その基準で家を建てると2030年には『既存不適格』
つまり、基準以下の断熱性の家になることが
既に分かっています。
- そのような家を相続したら?
この4月から相続登記が義務付けられます。
罰則規定もあります。
実は所有者のわからない家や
登記がされてない家が多くあって、
空き家の多くもそれです。
誰の家かわからなければ
課税もできませんし、
そのそも空き家になって放置されること自体
地域にとっては負担になります。
- 今、新築をお考えの方は
夫婦の両親の家の終活と同時に、
これから自分達の建てる家の終活も
考える必要があります。
それと終活で相続放棄すれば
安心ではありません。
あなたが放棄すれば、あなたの兄弟が
兄弟全員放棄すれば、亡くなった両親の兄弟が
そこも亡くなっていれば、
あなたのいとこたちが相続することになります。
つまり近しい親戚全員が放棄しなければ、
誰かが相続することになります。
固定資産税は今のところ家が建っていれば、
六分の一に減免されてます。
なので、相続しても空き家のまま
放置しておくケースが大半です。
いつまでも国が、
そのまま見ぬふりをする訳ではありません。
既に「特定空き家」に加え
新たに「管理不全空き家」を新設し、
固定資産税が課税されています。
特定空き家だけだったのが
管理不全空き家にも
課税されることになりましたが、
更にその先は?
例えば私が国なら
5年空き家なら何%課税
10年空き家なら更にプラスして課税、
空き家が今以上に増えるのは、
国にとっても地域にとっても負担なのですから。
- あなたの建てる家は
30年後40年後
あなたのお子さんにとって
負債になる可能性はありませんか?
最低でも、
【耐震性は等級3】
【断熱性は等級6以上】を
今のところの基準と考えます。
- .
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