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社長ブログケヤキの木の下で

2024年3月22日

50万人の家は?

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    今朝も冷え込んで氷点下2.6度。
    全く、真冬の朝に逆戻りの気温です。

 

  • 先日の新建ハウジングに
    東京ゼロエミ住宅の新しい基準が出ていました。
    現行では水準1が
    Ua値0.7
    水準2が同0.6
    水準3が同0.46
    水準3では補助金が210万ほどとか
    それが改定され
    水準Cが0.6
    水準Bが0.46
    水準Aは0.35で
    補助金は増額されA水準で240万
    新住協やPHJできちんと断熱住宅を建ててる
    工務店や設計者なら、
    水準Aは普通にできるレベルですから
    ある意味、羨ましい・・・
    今年の10月の確認申請から適用です。
    都内で土地を持っている人でないと
    難しいと思われますが、
    東京都がなぜこのような
    高い性能の家に補助金を出すのか。
    同様な 高性能な住宅に対する補助金
    札幌市でもありますし、
    意外や鳥取県でもあります。
    補助金は税金ですし、返済する必要はありません。
    なぜ、行政がこれらの住宅に
    補助金を出すのかを考える必要があります。

 

  • 温暖化対策やSDG’sなどもありますが
    家余りで、人口が減少していく中
    これ以上空き家はいらない
    というのが本音ではないでしょうか。
    空き家は要らないと言いましたが
    空き家になることが予想される家も要らない
    どの自治体も、そう考えているはずです。
    どんな家が
    空き家になることが予想されるかと言えば
    耐震性の低い家
    断熱性の悪い家です。
    何を基準にするか
    例えば、低いとか悪いとかでは
    相対的でよくわかりません。
    残念ながら普通に家を建てれば、
    耐震性も断熱性も付いてくるわけではありません。
    まだまだ、多くの方はそれらが
    当たり前のようについてくると思っていますが、
    そうではありません。
    普通に家を建てるというのは
    国の基準を満たしているのですが、
    時代はどんどん進んでいます。
    国の基準も
    最低基準から何段階もその上が出来ています。
    普通に家を建てるというのは
    最低基準近辺の基準を
    クリアしている程度と、考えるべきです。
    そしてその基準も
    順次、引き上げられています。

 

  • 断熱性では
    一昨年まで最高基準だった等級4が
    真ん中の基準になりましたし、
    2025年には最低基準になります。
    更に2030年には、
    不適格基準になることが既に決まってます。
    そうなると
    現行の等級5が最低基準になります。
    そんなのは嫌だ
    俺は寒くてもいいから
    好きなように家を建てると言っても、
    義務化されるので
    確認申請を出しても許可されません。
    つまり、断熱性が基準を満たしていなければ
    問答無用の門前払い。
    行政からは、そんな家は建てられませんと言われます。
    住宅業界の中には
    断熱性能等級5が
    標準仕様でZEH水準と
    謳っているところもありますが、
    6年後の 2030年には最低基準 です。

 

  • 30代で家を建て、
    50代半ばの2050年は
    カーボンニュートラルの時代。
    つまり、住宅を含めて
    家庭からはCO2を出さないことが、
    求められる時代です。
    岐阜県の人口は200万人ですが
    2050年には50万人減って、
    150万人を割り込むことが予想されています。
    この50万人が住んでいた家は?
    多くは空き家になりますが、
    性能が低ければ
    それは相続した方の負債となります。
    そんなん要らんと言って、
    兄弟姉妹で押し付け合っても
    誰かが相続することになります。
    負債 を。
    国は税金の取りこぼしが無いように
    相続登記の義務化を始めました。
    違反者は罰則付きです。
    従来のように、誰が相続したか
    わからないという状況の撲滅を目指しています。
    断熱性能等級5程度の家では
    あなたにとっても
    その家を相続するお子さんにとっても、
    リスクでしかありません。
    住まいの性能は
    人任せにせず、
    必ず自分で確認する必要があります。

 

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