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社長ブログケヤキの木の下で

2020年9月2日

前先生の「エコハウスのウソ」第二弾 業界、官僚のホンネ

​​おはようございます、
紙太材木店の田原です。
いよいよ台風シーズン。
一昨年も昨年も、この時期は毎週のように台風対策の現場養生でした。
足場が倒れないようにネットを外したり、
資材や仮設のトイレが飛んでいかないように固定したり。
台風が来るのは多くが夜で、
翌朝現場に確認に行ってびっくりぽんなんてこともありますから、
養生もあだやおろそかにはできません。

さて、前先生の「エコハウスのウソ」の第二弾が出ました。
2012年に第一弾が発売
2015年にその増補改訂版
そして今回2020年で更にバージョンアップされてます。
住宅初心者の方から、ある程度勉強されている方まで、
かなり満足してもらえる内容です。
内容も多岐にわたっていて
一般の方が住宅の性能や省エネの事を調べたり、
勉強しても
ある部分は深くても、別の分野では浅いというケースが出てきますが、
本書では広範囲に網羅されてますからその点でもお勧めです。
前先生の真骨頂は本書の最初に現れています。
ページの写真を載せれば簡単なのですが、イラスト付きで書かれてます。

そのまま文章で書くと…

ハウスメーカー営業A
「太陽光発電載せとけばFITで電気代ゼロでしょ?
10年たって高額買取終わったら?
オレの知ったことかよ」
ハウスメーカー営業B
「うちの家を買えるお金持ちだけが暖かく涼しく安い電気で暮らせればいいの!
当たり前になったら差別化にならないでしょ!」
大手電力会社
「おやおや節電されちゃうと電気代がいただけませんね~
送配電網や原子力の維持費用は幅広くご負担いただかないと」
太陽光発電や蓄電池のメーカー
「でかい太陽光発電さえ載せれば昔はぼろ儲けだったんです。
最近は蓄電池がはやりですよ~」
伝統を重視する建築家
「快適?健康?家は忍耐力を鍛える場所だ!
地球のために暑さ寒さは我慢しろ!」
換気装置の営業
「換気装置はとにかく設置だけしておけばOK
どうせメンテナンスなんかされないし。
空気の質なんて誰も気にしないでしょ?」
ハウスメーカーの設計者
「Ua値とかηAc値とか、よくわかんないけど
とにかく数字だけ小さくすればいいんでしょ?」
官僚
「全ての人が健康・快適に暮らせる家づくりですって?
もちろん国もそれが望ましいとは思ってますよ。
ま、あくまでも住宅産業サマのお邪魔にならないのが最優先ですがね…」
これから新築住宅をお考えの方にとって
よりよい工務店や設計者に巡り合うには、
それなりの勉強や知識が必要です。
本書はその羅針盤になるものです。

お金を払えばいい家が建つと思ったら大間違い。
建てた家が将来子供たちにとって資産になるか負債になるかは、
あなた次第と言うことになります。

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