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社長ブログケヤキの木の下で

2020年12月11日

新手の補助金?


おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝も2度台の美濃地方です。
週明けから寒波が予報されてますから
いよいよ本格的な冬支度が必要となりそうで、
家人はスタッドレスタイヤの交換を混む前にと慌てておりました。
菅首相が2050年までに
温室効果ガスの排出を実質ゼロにすると宣言したのが10月末。
ここにきて最近1週間ほどの日経新聞の一面は
・新型EV電池官民で実用化12.10
・電力会社に排出枠導入12.10
・水素 30年に主要燃料に12.8
・東京都 30年全て電動車12.9
・日鉄 50年に排出ゼロ12.11
住宅に関係するところでの注目は​こちらの記事​。
EV(電気自動車)購入補助金について
太陽光発電などの再生可能エネルギー設備の設置を条件に、
1台当たり現行の補助金40万の倍の80万に引き上げることを検討とあります。
一見おいしそうな人参
1台で80万、二台買ったら160万?などと妄想が膨らみます。
パネル設置での売電価格の低下とともに設置する家が激減してます。
2012年:426868件  2017年:133012件
参照:一社 太陽光発電協会
買取単価を引き上げればまた増えると思われますが、
そんなに簡単には変更できません。
経産省にとって、夢よもう一度となると、
2050年排出ゼロは大義名分の立つ施策と言うことになります。
EVが増えても発電所経由の電気では排出は減らないけれど、
パネル由来の電気であれば大丈夫ということになります。
さて、2012年は40万戸(新築既築合計)ほどの家にパネルが設置されたわけですが
きちんと断熱されている、
同時に気密もできている家は果たしてどれだけあったか?
Heat20が一般の方にも知られるようになったのはここ1.2年。
勉強されてる新築検討者であれば
パネルを載せるのであれば
最低Heat20のG1、G2レベルでなければという認識があると思われますが、
勉強してなければ人参に目が行ってしまいます。
住まいの基本性能である
断熱、気密、換気に意識が向いている方は徐々に増えてますが、
まだ一般的ではありません。
しかし、そう遠くない日に断熱や気密、換気と言った基本性能は
新築検討者の標準的な指標、
つまり「そんなの当たり前」になると思われます。
「そんなの当たり前でない家」にパネルが載っているのと
「そんなの当たり前の家」にパネルが載ってないのと
40年後、
その家を売却して施設に入ろうとした時
あるいは子供に相続してもらおうと思った時
どちらの家が売りやすいか
あるいは喜んで相続してもらえるか
パネルは屋根に載せるだけで済みますが
断熱や気密、換気をきちんとするには
パネルを載せる何倍ものお金が必要になります。
最低でもHeat20 G2
出来ればG2とG3の間くらいの性能を確保したのち
予算的に余裕があればパネル搭載でしょか。
それまでは、パネルには目を振れず
断熱と気密、換気に目を向けてください。
国はあなたの健康や懐具合を心配して補助金を出すわけではありません、
国には国の都合があります。
G2とG3の間くらいとしたのは
こちらのYou Tube​を見たからです。
Heat20 WG主査の鈴木さんと南さんの対談です。

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