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社長ブログケヤキの木の下で

2024年4月26日

ババを・・・

 

  • おはようございます、紙太材木店の田原です。
    昨日は一日快晴で雲一つない空でしたが、
    今日も朝から気持ちよく晴れてます。

 

  • 先日、町から
    空き家等対策協議会の委員に委嘱されました。
    前回の引き続きで任期は2年程。
    従来は空き家は法的にも
    放任、放置されてきてその結果、
    何百万戸も(800万戸以上)の空き家が出来てしまった。
    中には崩落寸前で、
    このままでは危険というところまできて
    ようやく社会問題化したわけです。
    そのようなことから
    空き家対策に対する法律は年々改正され、
  • 空き家の発生を極力少なくする方向で動いています。

 

  • それはどういう方向かというと、
    基本的には空き家の持ち主が
    何とかしなければならない方向です。
    今までは時間稼ぎで、何もしなくても放任、放置で
    経済的負担も発生しなかったのが、
    順次、その逃げ道を塞いで
    持ち主自体が自分自身のお金で
    何とかしなければならないように
    法律を改正しています。
    まぁ、当たり前と言えば当たり前ですが
    責任の半分くらいは国にもあります。
    つまり、誰も住まいような
    性能の低い家を建てることを
    長年放置してきたのですから。
    空き家の多くは
    性能を向上させるようなリフォームをしようとすると、
    性能の低い新築と
    同じ程度の費用が掛かってしまうんですね。
    だったら、性能の低くても
    新築方がいいという人も出てきます。
    残念なことに国内だけを見ていると、
    性能が低いということが分からない。
    断熱性能等級4です、
    国が定めた基準の最高等級です、なんて
    つい2年前まで建てられていたのですから…
    (等級4は2030年には
    既存不適格になることが決まってます)
    この負のスパイラルが
    長年放置されてきた結果の空き家対策。
    なんだか寂しくなりますね。

 

  • これは典型的な悪貨が良貨を駆逐するケースです。
    本来であればこんなに空き家が出る前、
    20年前に
    一定以上の性能の家しか建てられないように
    新築を規制すべきでした。
    自動車で排ガス規制が出たのが昭和41年。
    順次強化されて今があります。
    住宅業界と比較すると、隔世の感があります。
    2025年にようやく住宅でも、
    性能の義務化が始まりますから
    順次強化されていくことになります。
    自動車であれば5.6年
    長くても10年で買い替えもできますが、
    住宅ではそんなわけにはいきません。
    義務化の最低基準で建てれば、
    数年もしないうちに既存不適格になります。
    小さくても性能のいい家なら
    大きく、広く住むことができます。
    住宅に関して言えば、
    国の施策は20年から30年程遅れています。
    (何とか巻き返そうとしてますが・・・)
    お上の言う通りでいいと思っていると
    後からババを引く、ババを押し付けられる?
    ことになります。

 

 

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