社長ブログケヤキの木の下で
2024年4月29日
エコハウス現場写真帳
- こんばんは、紙太材木店の田原です。
連休前半の最終日、色々あって
更新がこの時間になりましたm(__)m
- さて、連休中にお打ち合わせをした方が
夢建築工房の岸野さんが6年ほど前に書かれた
「エコハウス現場写真帳」をお持ちでした。
既に設計契約もいただき
詳細設計に入っている段階なので、
仕様書の説明や具体的な納まりなど
細かい所まで打合せをしています。
どんな材料を使うのか
どんな納まりになるのかなど
住まい手の方は
自動車関係の設計の仕事をされているので、
職業柄ご自分でも調べるのが
好きですし、苦にされる様子はありません。
- 一般的に住宅の実務者と住まい手の
知識や技術の格差は相当程度あって、
住宅の各所の納まりや使用する建材などは
ある意味、信頼してお任せするというスタイルです。
今でもほとんどのケースではそうなっています。
つまり、推奨される資材や
正しい施工なるものが
一般の方には未知の領域あるいは、
よくわからない分野であるため
信頼して任せる以外ありませんでした。
この本は
題名が「エコハウス現場写真帳」なので
ピンと来ないかもしれませんが、
実は高性能な住宅の工事や施工と言った
キモの部分を説明、解説した本です。
従来、高性能な住宅について
様々な本が出ていますが、
実際の工事や施工についての本は出ていません。
- 高性能な住宅の理論や
仕組みは分かっていても
じゃあ、それを成立させるための施工は?
先日紹介した
辻先生の「ぜんぶ絵でわかるエコハウス」も
施工や現場での工事について
書いてあるわけではありません。
実際、工事をするのは
大工さんや電気屋さん
水道屋さんや
空調屋さんと言った職人さん達で、
その仕事の内容を指示しているのが
工務店の現場監督と言うことになります。
現場を管理する人が分かっていないと
全ては絵に描いた餅。
設計だけする設計事務所の設計士の多くは
多分分かっていません。
どう施工するかわかっていませんから
監理できないので、工務店にお任せとなります。
簡単に言うと
気密シートを張る必要性は分かっていても
どのように貼ったらいいかは?
教科書はありません。
学校の授業でもありません。
現在の学校の建築科ではあるかもしれませんが、
現在実務についている設計者の学校時代には
誰も習っていないはずです。
写真と図で
相当詳しく解説されていますから
一般の方が見てもそれなりに理解できますし、
実務に携わる方にもとても参考になる本です。
- この本のやり方が全てではありませんし、
各工務店毎に施工方法の違いがあると思いますが、
違いがあるのは当然として
なぜその施工なのか
なぜその材料なのか
担当者の聞いてみることはとても大切です。
高性能な住宅をお考えの方は、
購入しても損はありません。
自分の家がどんな施工をされるのか、
本と比較しながら楽しむことができます。
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