社長ブログケヤキの木の下で
2010年1月8日
棟瓦
こんにちは、
紙太材木店の田原です。
本日は川辺町のO様邸、
電気の配線工事と
棟の瓦を積んでいます。
棟の瓦は最近はそれほど高く積みませんが、
それでも、鬼瓦は9寸あります
(垂直方向の高さを言います)
鬼瓦は棟に積んだ瓦の小口を
塞ぐ形で取り付けられますので
5寸でしたら棟に積む瓦は3枚ぐらい
9寸ですと、2編5編と言って
7段積みます。
写真を見てみましょう
工事中ですが、
スカートのように
棟の瓦の下2段が広がっています
これが2編
この瓦の形はこのようになっていて
見慣れた波を打ったような形ではありませんね。
上の瓦が下の2段の瓦です。
その上に積んである瓦はその瓦を半分に割って積みます。
これが5編と言って
5段積まれます、
工事中の写真はまだ3段目ですね。
裏に溝が掘ってあり
簡単に半分に割る事が出来ます、
9寸の鬼瓦ですから
2編5編の7段ですが
もっと大きな鬼瓦
たとえば、尺5寸(45センチ)だとさらにたくさん積む事になります。
サイズは5寸から尺5寸までが標準品で
お寺のような建物だと
特注で、さらに大きな鬼瓦を置きます、
ですから、それに伴って棟に積む瓦の段数も
もっと増えていく事になります。
さて、棟の瓦は片仮名のハの字に積んでいきますが
真ん中には泥を詰め込んでいきます
これは3段目を積んでいる最中の写真です
銅線は棟が完成してから締め付けますので
それまでは、泥だけで固定されます。
ですから、一度に何段も積むと
柔らかい泥が下の瓦を押し出してしまいますから
ある程度固まるまでは重ねて積む事は出来ません。
今日も、4段目をつんだら、
棟の工事は終了で、
明日5段目以降を積む事になります、
段があがるにつれ
少しずつ下がっていきます
そのための墨だし
棟の水平ラインと
下がりを糸で確認していきます。
瓦工事、終了までにはもう少し時間がかかります。
内部では、丸の内電気さんが
配線工事の真最中
ヘルメットをかぶって、
安全作業ですね。
通常、荒壁をつけても
部屋の内部はプラスターボードを張って
クロスを貼る家が大半ですが
この家は全て真壁仕様、
つまり、全部和室と思って下さい。
ですから配線もすべて土壁の中になりますから
編みこんだ竹に取り付けていきます。
丸の内電気さん、大変です。
それでは、皆さんまた明日。
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