社長ブログケヤキの木の下で
2018年3月19日
健康に暮らすための住まいが客観的にわかる本
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
予報ではしばらく雨模様の天気になるとか
桜の開花前ですから長雨でも大丈夫ですね。
「健康に暮らすための住まいと住まい方エビデンス集」
一般の方が手に取ることは先ずないと思いますが、
HMのモデルハウス巡りをして頭がこんがらがってしまった方や
新築をお考えの方には一つの光明になりうる本です。
エビデンスなんて言うとちょっと構えた言い方で
一般の人の会話の中にはほとんど入ってきませんが
学術用語、あるいは業界用語として使われていて
証拠とか根拠といった意味合いです。
医学や保健業界でエビデンスと言えば
もう少し踏み込んで、科学的根拠。
上の本のエビデンスの意味合いも科学的根拠です。
私がいくら冬の寝室は暖かくしましょうと言っても
エビデンスがありませんから
寝ているときも寒いほうが体が鍛えられていい、と信じている人には説得力がありませんし、理屈や理論で考えたい方、そんな人にはうってつけです。
本の内容は大きく分けて4つ
1「適切な温熱環境とは」
2「快適な睡眠環境を実現するために」
3「清浄な空気環境を維持しよう」
4「安全・安心な住まいを実現するために」
4を除けば断熱、気密、換気といった住宅の基本性能に関わることばかりです。
2の快適な睡眠環境を実現するためにでは
寝床内気候(ねどこないきこう)なんて学術用語も初めて知りました。
簡単に言えば布団と人の間の温度と湿度
それを適切にするためには室内の温湿度が大切で
疲れの残らない睡眠をするためには
寝床内気候と寝室の温湿度が大きくかかわって来るなんてことも
分かり易く解説してあります。
健康住宅をネットで検索すると山ほど情報が得られますが
その信頼性には疑問符が付きます。
中にはそれで健康住宅なんて言っていいのというものまで。
新築の住宅をお考えの方は様々なことが気になりネットで検索されますが
ネットで得られる情報には限りがあります。
この本は新築をお考えの方にはとても参考になりますから
小さなお子さんや年配の方が同居される場合
なにより自分や家族の健康を大切にしたい人は
購入されても損はありません。
値段は2800円とそれなりにしますがその価値があります。
ps
本書には要求される環境性能・設計指針まで書いてありますから
一般の方が読んでもそれなりに理解できるようになってます。
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