社長ブログケヤキの木の下で
2020年4月6日
壇蜜で断密
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
今朝もまだ4度を下回る寒さの美濃地方です。
昨日も風が強くこの時期としては寒い一日でした。
紙太材木店のSRは100年ほど前に建てた材木倉庫を改装したもので、
2階の窓は木製で回転式です。
ラッチの掛かりが良くなくて、
風が強いと風圧で開いてしまうことがあります。
昨日も住まい手の方と打合せをしていると、
薪ストーブを焚いているのに寒い!
室内になんだか風が通っているような感覚を覚え、
窓を確認してみるとやはり全開…。
早速閉めたのは言うまでもありません。
こんなお話をすると
だから家には適度な隙間が必要で
隙間があればほどほどに換気されるのに、
気密なんてことをするから換気されなくなってとても息苦しい家になる、
と考える方もいます。
確かに、冬は温度差換気と言うのがあります。
室内でエアコンやストーブで温めた空気は軽いので天井近くに上がって、
天井近くの隙間から出ていく、
それと呼応するかのように出ていった分だけ、
床近くの隙間から外の冷たい空気が入ってくる。
いくら暖房していても膝から下が寒いのはそんな理由から。
この温度差換気、C値5程度の隙間の多い住宅で
家の外と中で温度差が30度程度あると(内外の気圧差なし)
確かに1時間に0.5回ほど換気をします。(北欧住宅研究所データ)
でも、30度の温度差が必要ですし、冬場しか換気ができません。
しかも、スカスカ住宅で30度をキープするのははっきり言って無理。
いくら暖房してもエアコンだと20度行かないんじゃないでしょうか。
ファンヒーターをプラスすれば何とか出来ても
暖房費はうなぎのぼりですから、
隙間で換気と言うのはあまり現実的ではありませんね。
パッシブ換気と言うのもありますが
これは気密もばっちり取って、三種換気も併用してのお話。
超高性能でなければ無理ですから、隙間で云々とは別次元の話です。
以前、壇蜜さんが環境省の省エネ住宅推進大使をしていた時のポスターが
上の写真です。
世間では、
密閉、密集、密接を三密と言って避けるように言ってますから断密。
壇蜜は
三断密で
健康暮らし
建築屋さんには受けるかもしれません。
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