社長ブログケヤキの木の下で
2015年11月16日
網戸の芸術品 須網戸
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
毎朝10度を下回るようになってきた美濃地方
マキコも気持ちよく燃えてくれてます。
さて、週末は盛りだくさんのMOKスクール
尾道、鞆の浦、倉敷の建築探訪
設計者や工務店、材木店といったプロ向けのツアーですから
一般の方向けにに面白そうなところをご紹介します。
尾道、お寺は多くありますが
今回の旅で印象に残ったのはONOMICHI U2
谷尻誠さんが波止場の倉庫を改装して
巨大な複合施設にしたもの
しまなみサイクリングロードの起点になる施設で規模に圧倒されましたが
私たち住宅屋にはあまり参考になりません。
買い物と食事、宿泊ができます。
ということで
尾道の写真はスルーm(_ _)m
鞆の浦訪問は
後山山荘(うしろやまさんそう)の見学
建築家・藤井厚二が建てたものを
前田圭介さんが2013年に再生したもの。
再生前の建物を見るとまさに廃墟ですが
この現場はとても参考になりました。
アイディアのいくつかは今後の紙太材木店の再生工事でも利用が可能
原建築の考えを踏襲して再生されてますから
元のアイディアは藤井厚二ですね。
外部写真はOK、内部写真はNGとのことで
外観を貼り付けます。
須戸
翌日の神家邸でも使ってあったのですが
日本の蒸し暑い夏に網戸は必需品、
しかしこの網戸のデザインに苦慮している建築家は多い
実用品でなければならないし
耐久性も求められるが
既製品は大御所になればなるほど使いたくないもの
(大御所でなくてもね)
こちらの後山山荘では建築当初のものが保存されていたとかで
玄関に使ってありました。
茅を細く裂いて糸で結んであります、
隙間の幅は1mmほど
学芸員に念押しして確認しましたから間違いありませんが
茅で作ってあるそうです。
神家邸での使い方はこんな感じ
茅ではありませんが考え方は同じですね。
さてさて、
建具屋さんに作ってもらうといくらかかるかわかりませんが
とても日本建築にあってます、
神家邸は日本建築といっても、この須戸の使ってあるのは洋間のリビング
障子やこの網戸クラスの洗練されたものであれば
和洋問わず使えそうですね。
名称は須戸ではその機能がうまく伝わりません
網戸の機能が優先されてますから
須戸網戸というべきでしょうね。
でも戸が二つ続くのは野暮たいから
須網戸でどうでしょう。
長くなりますから
今回はこのあたりでお仕舞い(^_^)
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