社長ブログケヤキの木の下で
2023年2月13日
3方良しの住まいは
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
最近はパッシブハウスに縁があって
先月末には、津市の飯塚さん設計された
森大建地産さんの
パッシブハウスの申請物件で
研修だったことは以前書きました。
週末はパッシブハウスの
オープンデーと言うことで、
一宮の中日サニオンさんでお泊り。
工務店仲間と深夜まで建築談義となりました。
パッシブハウス
もちろん機会があれば建ててみたいですが、
鎌田先生の言われるところの
住宅におけるF1フォーミュラーカー。
一般に普及させるにはハードルが高く
建てられる人は限定的。
F1カーより性能は一段低くても、
十分高性能な家を広く普及させることが大切と
鎌田先生は言われてます。
実際建てられているパッシブハウスの多くは、
経営者の自宅兼モデルハウスや
純粋なモデルハウスもかなりありますし、
個人の建物の場合でも
経営的には利益は全く無い上に
時間と労力は想像以上に取られます。
それでもパッシブハウスを建てるのは、
そこで得た知見が自社の家づくりに
活用できるから。
海外に住んだことのない人が
海外ではこうだ、あーだと言っても
始まらないのと同じ構図で、
パッシブハウスを建てたことが無いのに
それをどうこう言ってもはじまりません。
工務店仲間の中には全棟パッシブハウス、
それを標準にすると
言ってるところもありますが、
相当程度ハードルが高くなりますし
価格もほとんど利益のないもの…。
きちんと会社が
継続できる価格にする必要がありますから、
従来の価格では無理でしょう。
標準にすることで経営を圧迫するようでは、
元も子もありません。
ある一定以上の断熱性能レベルであれば、
空調設計と日射の制御が
(ここがポイントですが)
きちんとできていれば、
夏も冬も十分満足のいく生活ができます。
年間の冷暖房費に違いは出てきますが、
室内での暑さ寒さの暮らし易さの感覚は
それほど変わりはありません。
新住協もPHJも目指す方向は同じ。
低いエネルギーコストで、
暮らし易い住まいを
より多くの人にしてもらいたい。
ついて回る課題はより多くの人の
手の届く価格であること。
良ければいいというわけでは無いところが
頭の痛い所。
耐久性やメンテナンス性も考慮し、
大工さんをはじめとする
職人さんが喜んで仕事に取り組める
環境整備も大切。
設計者と工務店の経営者の責任は、
とても重いものがあります。
住まい手も
職人さんも
工務店も
地域社会も
次の世代の人達も
皆が良かったと思える家が
求められる時代です。
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