社長ブログケヤキの木の下で
2023年8月2日
どんな家を
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
暑い日が続きますが、
昨日は月に一度の社内清掃の日。
作業場の整理整頓、清掃が
主になります。
一か月の間に行われた工事で、
引き上げてきた資材や
次の工事に使用する資材
加工した木材などが
都度片付けや清掃をしていても、
エントロピーの法則に従って
乱雑、無秩序、混沌としていきます。
このエントロピーの法則
簡単に言うと
「物事は放っておくと、
乱雑、無秩序、複雑な方向に向かい
自然に元に戻ることは無い」
と言うものです。
なんだか、
戦後の日本の住宅業界みたいですね。
軽量鉄骨、重量鉄骨、
コンクリート、プレキャスト、プレハブ
在来木造、伝統工法、2x4、ログハウス…
資本主義の世の中ですから
我こそはと様々な工法の家が出てきます。
神の見えざる手で
淘汰されていくと考えるか、
エントロピーの法則に従い
混沌、無秩序に更に出てくるか。
最近は3Dプリンターの家も出てきましたね。
どの工法も大手のHMなどは
様々な特許を取得して、
囲い込みをする方向です。
新建ハウジングの記事で
簡単な内容が分かりますが
こんなことまで特許?というものも
少なくありません。
日本中で家が余っている時代
家を建てる人も減少していく時代
住まいにもSDGsが求められる時代
ミサワホームやパナホーム
トヨタホームが経営統合したように、
住宅業界は生き残りをかけていますから
競争は激しく、
今後も大手のHMは
大手であるが故の合併や経営統合は
今後も避けられません。
大手や中小の銀行の統合の状況を見れば
HMだけがそれを避けられるとは
思えません。
さて、エントロピーの法則は
放っておけばと言う但し書きがあります。
SDGsや温暖化対策、
自然エネルギーの利用など
世の中の様々な流れが
従前、放っておかれた住宅業界を
放っておくわけにはいかない業界に、
変えつつあると見ていいんじゃないでしょうか。
神の見えざる手によって
淘汰されるか分かりませんが、
50年後の住まいが
どんなものであるべきかは
最近の世の中の流れを見れば、
おぼろげながら
想像できるのではないでしょうか。
30歳で家を建てると50年後は80歳。
あなたが建てたその家に
あなたはまだ住んでいますし、
平均寿命は延びていますから
更にその先10年や15年は
住まなければなりません。
95歳だと65年後までということになります。
これからの時代に問われるのは、
どこのハウスメーカーで建てるとか
どこの工務店や
設計事務所で建てるかではなく、
あなたはどんな家を建てるか、
どんな家を遺すかでしょうか。
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