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社長ブログケヤキの木の下で

2009年6月27日

問題提起

昨日まで2日間に渡って遮熱材のことを書いてきましたが、
今日が最終回です。
本当はこのことが言いたかったのかもしれませんね。
まず、ご覧下さい、遮熱ルーフエアテックスなる商品のチラシです。
作ったのはあからさまに言えばフクビですが、
今しばらくは某社とします。
前提は今建築業界で遮熱材なるものが注目を集めているということです。
その状況の中で、ルーフィングに遮熱機能を持たせて販売しようと言う事のようです。

チラシ 001.jpg

ルーフィングは屋根の瓦の下に敷き、
雨水の浸入を阻止する役割を目的としてます。
ですから、裏面ではそのルーフィグの機能のことしか触れられていません。
チラシ 002.jpg
表面、左中ほどには目を惹くように大きく遮熱性という言葉が
赤丸白抜きであります。
遮熱が注目されているので、
思わず手に取る工務店の社長さんもいるでしょう。
そしてその下に、
片面照射試験なる試験をしている状況の写真が掲載されています。
さらに実験結果として、野地板裏面の温度が6~8度下がったとあります。
そして、サーモグラフィーまで載せて
温度が低くなったことを強調しています。
私が問題に思うのは、1面の事実のみを積み上げて
(都合のよい事実=都合のよい実験結果)
あたかも小屋裏が涼しくなる=2階にいる人の体感気温も下がる、と
誤解させるような表現をしていることです。
大企業の某社ですから小屋裏の気温が下がるとか、
2階の体感気温が下がるとかそんな事は一言も書いていませんし、
そういうことも知っています。
でも、写真を見た純粋な人たちは
照射試験までしているんだ!
サーモグラフィーを見ると本当に温度が下がってる!
つまり、この商品を使うと涼しくなるんだ!
と誤解してしまう可能性が非常に高いと思われます。
今の時代、企業には会社の姿勢が常に問われています。
フクビには、是非表現を改めてもらいたいものです。
ルーフィングとしての機能は透湿性もあり良さそうに思われますので
なおさら、売らんが為の誤解を招く表現は残念ですね。

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