社長ブログケヤキの木の下で
2011年5月3日
EUとの差
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
住宅の基本性能を決める
断熱、気密、換気、冷暖房システム
断熱が最初に来ているので
断熱だけを見て
残りの3つが断熱に比べて低く理解されてるような・・・
実は以前からこの順番が少し気になっていました。
住宅を始めて建てる人にとって
断熱やそれに直結する暖かさは
重大な関心事項
それ以外の換気や気密は
どちらかと言えば
二の次
特に気密などは
ほとんどの人にとって
気密~???
換気?
と言うのが実態でしょう。
と言うわけで
少しでも意識を変えていただくために
順番を変えて
今日から
住宅の基本的性能を決めるのは
換気、気密、断熱、冷暖房システム
少しは変りました?
さて、
日本では
200年住宅(最近聞きませんね)
長期優良住宅など
国交省が主導で
一般の家を建てる人達にとって
はっきり言うとあまりよく意味の分からない
住宅が出てきてます。
200年
長期
抽象的でよく意味が分かりませんね
長期ってどれくらいのことを指すんでしょう
30年? 50年? 80年?
200年、長期
その間のメンテナンスは?
サッシ、地中配管、壁の中の配線etc
残念ながら国交省の目はいつも大手住宅メーカーに向いてます。
どんな制度も
単純なほど分かりやすく
普及していきます。
EUでは
2006年1月に、全ての国で「住宅の年間燃費の表示を義務化してゆく」
と決めました。
EUでは新たに住宅を建てる時
年間の「冷暖房費・給湯費・換気費」の正しい燃費を表示しなければなりません。
そして年間のエネルギー消費量によって
建てた家は9~15段階の評価を受けることになります。
(国によって違います)
誰もが最高のランクの家をCPよく建てたい
工務店もそのために切磋琢磨していくことになりますから
住宅の性能は飛躍的に向上していきます。
性能のよい住宅が社会資産として
長く残ることは真の意味での省エネとなります。
残念ながら日本ではこの制度はありません、
おそらくこれからも。
まだまだ、
坪単価いくらですからお値打ち・・・
デザインはイタリアの・・
自然素材で気持ちいい・・
そんな住宅会社も多くありますが、
でも地場の工務店の中には
何とかしてより性能のよい住宅を作ろう
EUに負けない家を作ろうとする会社も数多くあります。
ものづくりの技術はどこの国にも負けません。
家づくりをお考えの方が
そんな会社にめぐり会われることを思ってます
日本の20年、30年先の未来のことを思えば
家は単なる個人の資産と言う意味だけでなく
広く社会の資産でもあります。
両親が建てた家を子供が壊して建替えるのではなく
住宅の基本的性能が備わった家であれば
何世代にもわたってリフォームをして暮らしていく事が出来ます。
寒くて暖房費がかかりすぎる家
換気がきちんと出来ていなくてハウスダストの漂う家
風が吹くと家中が換気されてしまう家
耐震性が基準法ぎりぎりの家
そんな住宅を建てても
次の世代には受け継いでもらえません。
住宅は本来どうあるべきか
健康で安全で安心して暮らせる家とはどういうものか
今一度考えて見ましょう。
それでは
皆さん、また明日。
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