社長ブログケヤキの木の下で
2023年11月27日
見分けるには
- こんばんは
紙太材木店の田原です。
昨日から建築士会の研修で大阪でした。
と言うことで
家に帰りついた今、書いています。
- さて、大阪。
田舎住まいの身としては
街中の人出の多さには圧倒されました。
先日の東京でも
その経済力をまざまざと感じましたが、
東京と大阪だけを見ると
日本の景気もこれからどんどん良くなるのではと
期待させてくれます。
物価についてもちょっとした朝食や - 昼食代の高さに閉口しました。
岐阜の田舎の感覚とは、かなり異なります。
夕食を食べたお店の人に聞くと
コロナ前はこんな程度じゃなく、
もっと人で溢れていたから
まだまだ増えるんじゃないですかとの事。
万博も控えてますから
さて、これからどうなるんでしょう。
名古屋では感じない人や街のエネルギーと言うか
パワーのようなものを感じました。
- さて、研修中話題になったのがあるXへの投稿です。
40坪で付加断熱、トリプルサッシ
自然素材でUa値は〇〇
C値も〇〇を保証
空調、照明、カーテン
税込みで〇〇〇〇万円で
契約しました。
ポストではお値打ちですねとか
工務店、相当頑張ってますねとか出ていますが、
その場にいた我々の一致した意見は
無理してる
きちんとした仕事をして
工務店を維持し存続させていく経費が、
売上げに対して
どれだけかかるか
どれだけ必要か
経営者として普段から考えている面々からすれば
その金額は経営を放棄しているとしか
考えられない金額でした。
大工さんをはじめとした
職人さんに支払う手間賃が、
工務店間で大きく異なる訳ではありません。
設備や木材の仕入れも
多少の違いはあっても、
何十万も異なる訳ではありません。
一目見ただけで
工務店経営者なら無理とわかる数字です。
- 一般の方には
その住宅の見積の金額が、
妥当であるかどうかの判断は
なかなか難しいものです。
i+i設計事務所(アイプラスアイ)の飯塚豊さんが - 言っています。
- (新住協の会員でもあります)
その工務店が過去に建てた同じような仕様の家の
契約書と見積を見せてもらってください。
高性能な家を建てている工務店の
性能的な仕様は、技術的な蓄積がありますから
毎回毎回大きく変わるものではありません。
Ua値で0.3前後の家を建てていれば
仕様はほぼ共通しているはずです。
Ua値で0.4でも同じことです。
初めて訪問した工務店で見積を見せてくれと言っても
それは無理と思いますが、
打合せの中盤や契約の前であれば
それまでの間に相当程度打合せをしていますし、
両者の間にはそれなりの
人間関係もできていますから
工務店サイドもNOとは言わないでしょう。
- どんなものでも安いのは、
安いなりの理由があります。
住宅でも同じことが言えます。
見積の細かな数字や数量を
読み解くことはできなくても、
同じような建物と比較することはできます。
世の中には価格を大幅に下げてでも、
明日の運転資金を確保するための契約を
しなければならない状況の会社があることも
覚えておく必要があります。
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