社長ブログケヤキの木の下で
2011年9月28日
快適な環境 2
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
さて、昨日の続き
日本の住宅が戦後の土壁つくりから変遷してきた中で
断熱材の施工の仕方も紆余曲折がありました。
当初は壁の中に断熱材が入っていればOKでした。
北海道でさえ厚みは55ミリ
今から考えれば無いのと同じ?程度の断熱材です。
入れ方もただ押し込んであるだけで
施行の仕方も全くと言っていいほど考慮されませんでした。
ある意味それは壁の中がすかすかで
結露の問題を生じさせなかったことにもなりましたが、
当然入っているだけの断熱材は断熱材として働いていません。
それが、厚みが100ミリを越える断熱材を入れ始めた途端
壁の中の結露、カビに悩まされる事になります。
一般にはナミダタケ事件として知られていますが
この当りでは知らない建築関係者も大勢います。
これは建物の中と外の温度差と
空気の漏れによる躯体内結露の発生によるもので、
住宅の耐久性の低下大きな原因となっています。
昨日も触れましたが
北海道のような寒冷地では
壁の中の結露は雨漏れかと思うほど
染み出てくる場合もありますからすぐに分かります。
しかし、東海地方も含め
4地域である関東以西の地域では
壁の中から結露水が染み出てくるほどではないため
リフォームなどで壁を解体して見なければ
なかなかその現状が目に付きません。
壁の中だから
カビぐらい生えているでしょう、
あまり気にしなくていいんじゃない?
壁には床と壁の取合いの隙間
スイッチ、コンセントの穴
壁の空気と繋がった天井には
ダウンライトetc
冬に窓を閉め切って換気扇を回せばどうなるでしょう。
カビの胞子の降る部屋・・・・
いまでもこのような家はとても多くありますし
残念ながら、いまでも多く建てられています。
さて、
なかなか本題にたどり着けません、
省エネでありながら快適で長持ちする住宅。
続きは明日ということでご容赦下さい。
それでは
みなさん、また明日。
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