社長ブログケヤキの木の下で
2024年9月6日
もう一度欲しいか?
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
快晴で23度、93%の朝です。
湿度が高くても、気温が23度だと快適ですね。
もう1度下がって22度になると
不快指数も「快い」に変わります。
寝る時はそろそろエアコンから窓を開けての
通風に切り替える時期で、ナイトパージと言います。
- 最近、隈研吾さん設計の広重美術館が話題です。
築24年、屋根の木材が傷んで
改修費用が3億円必要とか。
屋根を覆うように杉材が取り付けてあり、
風雨にさらされた木材が
腐朽して見るも無残になっています。
隈さん曰く
当時の防腐剤の質が低かったから・・・
木材は雨に当たれば
防腐処理をしてあっても、
長い短いはあっても
いつの日にかは朽ちていきます。
逆に言えば、雨に当たらなければ
100年でも200年でも大丈夫。
- 一般の方の住まいで
建物の外部で木材が使われ、
目で見えるところは
板張りの外壁、
デッキ、
玄関ポーチの柱や梁
破風や鼻隠しもあります。
デッキを除いて、
軒や庇があって真上からの水滴は
木部にはかかりませんから長持ちします。
もちろん雨は真上だけからではなく、
風が吹けば横からも吹き付けますから
水に濡れます。
- 長い年月(50年以上)の間には
交換や補修も出てきますが
新築で建てられた方は - それほど心配する必要はありません。
ただ、最近はやりの軒ゼロの家は
壁も含め雨にあたる頻度が格段に増しますから、
軒ゼロで建物の外部に木部が出るような設計は
お勧めしません。 - それを隈さんがされたので
批判的な意見が出ているのですが、
24年で3億円なので
毎年1250万円を積み立てていれば
何とかなったのかもしれませんが、
いきなり3億となるとやはり大変です。
住まいも同じで
リフォームも含めメンテナンスには
30年間で400~800万くらい
かかると言われています。
30年以上の耐久性のある設備機器はありませんから
エアコンx3台やIH
食洗機に換気装置
ウォシュレットや冷蔵庫なんてのも含めると
設備機器だけでかなりの金額になります。
外れの機器ならその間に2回交換なんてことも…
- 対策は積み立てですが、
機能が複雑で高価な設備機器が本当に必要か?
15年後の交換時期に
もう一度それと同じものが欲しいかどうか、
立ち止まって考えても損はありません。
30万円のトイレと
10万円のトイレ
2台で差額が40万あれば、
断熱材を厚くしたり
サッシを樹脂やトリプルにすることも可能です。
設備機器はある意味消費財ですが
住まいは消費財ではありません。
かけるべきお金は限度がありますから
どこに使うかじっくり考える必要があります。
- 雨がかりのデッキ修繕は
傷んだところから順次張替えが原則。
我慢できなくなるまで
放置して一挙にしようとすると、
費用も時間もかかります。
一枚二枚程度でしたら、ご自分でもできます。
でもその前にデッキも
なるべく雨に当たらないような設計が大事です。
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