社長ブログケヤキの木の下で
2025年5月7日
実家の再生工事も選択肢
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
連休最終日の昨日は雨。
お昼近くでも14度程度、寒い一日でした。
エアコンでは暖かさが感じられなくて
薪ストーブを少し焚きましたが、
この時期に焚くと何故だか少し罪悪感を感じます。
- さて、現在、紙太材木店で新築やリノベーションの
打合せに使っている建物は、
20年ほど前に再生させた建物です。
元もとは造作材と言って、
建物の内部で使う木材を保管していく建物でした。
建てられたのは大正7年ですが、
使われている木材は古材で
どこかにある建物を移築したものと思われます。
金輪継ぎで柱を修復してあったり、
梁や桁にはほぞ穴がそのまま残っていたりします。
当時、木材は貴重で
建物を解体しなければならない場合でも
現在のように廃棄処分ではなく、
使える木材は使うのが一般的でした。
ある意味、現在のSDG’sが
当たり前の時代とも言えます。 - それが戦後、こと住宅に関しては
全く忘れ去られたように新築重視。 - 古い住宅は解体、処分と言うのが
当たり前になってしまいました。
工務店やHMに家の相談をすると
誰もが口をそろえて、
古家は解体して新しく建てましょう。
工務店やHMにとってはその方が楽なんですね。
それが実は現在でも続いていますが、
時代は変わりました。
新しく土地を買って新築を建てるは、
一定のリスクのある時代になりました。
- 人口が減っていき家は現在でも余ってますが、
これから先も更に空き家は増えていきます。
相続する実家の終活や
ひょっとしたら
両親の実家がまだ残っていたりする - ケースもあります。
新たに土地を購入する前に、
どこかに自分が相続する可能性のある土地があれば、
そこに家を建てるのも検討すべきでしょう。
更に言えば、ご実家のフルリノベーションも
視野に入れておく必要があります。
土地の購入費が抑えられるメリットは
計り知れません。
田舎でさえ数百万から1千万以上かかる土地代が
節約できますし、
別に家を建てた時にある
将来実家を相続した時のリスクを回避できます。
実家が簡単に売却できれば大丈夫ですが、
出来なければ解体処分費や
固定資産税を将来にわたって
負担することになります。
- 古い家でも技術力のある工務店なら
いかようにでも
リノベーションすることができます。
国も長期優良住宅化リフォームを
補助金を出して支援しています。
住宅のフルリノベーションや再生工事で
注意しなければならないのは、相談先です。
技術力がなければ、
壊して新築にしましょうとなります。
参考になるのが 住宅医協会です。
新築を検討される方は
一度ご実家や空き家のフルリノベーションも
検討してみてください。
耐震性や断熱性、省エネ性なども含め
検討してもらえます。
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