社長ブログケヤキの木の下で
2025年4月30日
昭和130年 どんな家が?
- おはようございます、紙太材木店の田原です。
昨日の午前中は岐阜市で地鎮祭。
風が強く、テントの紅白の幕がかなり強く
旗めいていました。
風の強さは事務所に帰っても同じ。
30年程前に下小屋を改装した事務所は、
実は隙間だらけ・・・
窓やドアを閉めていても、明らかに風を感じて寒い。
こうなるとエアコンで暖房しても効果はありませんから、 - 躊躇なく薪ストーブ。
部屋が暖かいというだけで何故だか幸せを感じます。
- さて、昨日は昭和の日でしたが
我々世代は天皇誕生日がしっくりきます。
令和7年は昭和で言うと100年だそうで、
あと10年もすれば令和世代からすると
昭和は我々世代の明治という感覚でしょうね。
- ひところ100年住宅という言葉がマスコミなどに
- 出ましたが、最近はそれほどでもありません。
長期優良住宅が出始めたころに
HMなどが言っていたように記憶してます。
100年もつ住宅なんて
想像もつかないかもしれませんが、
ここ20年程の間に建てられた住宅の多くは
構造的には十分持つと思われます。
もちろん雨漏れなどの瑕疵や
地震や火災の被害を除きますが、
それらが無ければ持ってしまいます。
いくら断熱性が低く寒い家でも
光熱費がびっくりするくらいかかる家でも
耐震性が最低基準の家でも
天災や人災が無ければ、
建物としては100年持ちます。
ただ、それでいいという人がいればの話しです。
そのような家でも
住みたいという人がいればですが・・・
- 多くの場合、そのままではなく
改修をしたり補強をしたりして、 - 住むことになります。
HMや工務店という
最小の資本で
最大の利益を
追求する企業サイドからすると、
古い家の改修よりも新築にしましょうと - いうことになります。
中古車よりも新車の感覚でしょうか。
私は長年リフォームもしているからか
分かりませんが、
中古という言葉にそれほど抵抗はありませんから
実は中古品を結構使ってます。
機能に問題がなければ、それでよしです。
住宅についても改修によって
断熱性や耐震性が新築住宅と同等になって
問題がなければ、
それでいいのではないでしょうか。
長期優良住宅化リフォームと言うのがあります。
中古の住宅を改修して長期優良住宅の基準に
するというものです。
もう10年以上前からあって、
工事には補助金が出て恐らく今後も続くと思われます。
- ただ、この長期優良住宅化リフォーム
書類審査が面倒だとか
そもそも新築の長期優良住宅を
建てたことがないなど
何処の工務店でもOKという訳ではありません。
ただ、住まい手にとっても
中古住宅にとっても
その中古住宅が建っている地域にとっても
性能の担保された住宅がその地域に残るのは、
とても有意義なことです。
- 実家の終活は後回しにして
新たに土地を購入して
長期優良住宅や性能表示と言った
担保のない新築住宅を建てるのは
それなりのリスクのある時代になりました。
アパート住まいの方はそれまで
ご自分で固定資産税を払ったことは
あまりないはず。
実家の固定資産税も両親の誰かが払ってますが、
土地や建物を相続したり取得すれば
固定資産税は必ず付いてきます。
運が悪ければ30年後、
奥様の実家
ご自分の実家
ご自分の家
3軒分の固定資産税を払うことになります。
人口減少の日本で
家余りの日本で
30年後、性能の低い住宅を
簡単に買ってくれる人がいるかどうか
想像してみる必要があります。
あなたも中古住宅を買わずに、
新築を建てているのですから。
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