社長ブログケヤキの木の下で
2014年11月30日
未だに電気式蓄熱暖房
おはようございます、
紙太材木店の田原です。
12月になりましたが
今朝の気温は12度
ひと月前の10月末の最低気温が3.5度でしたから
11月は随分暖かい日が続きました。
しかし予報では今夜から本格的な冬になるとか
寒さが身にしみる季節到来ということになりそうです。
ちなみに昨年の11月29日のブログをみてみると
既に氷点下になっていたようで
12月はやはり寒い季節です。
さて、昨夜前回お話したお客様から電話があり、
田原さん、今日、何十年ぶりかで
住宅展示場に行ってきたんだけど
そこで蓄熱暖房が設置されてて
その暖房器のメーカーの担当者もいたんだけど
大幅値引きしますから是非どうぞ
と言われたんだけど
蓄熱暖房ってどうやろ?
関東以西では未だにHMとタッグを組んで
蓄熱暖房を売ってます。
北海道や東北電力管内では
震災以降、電気を大量消費する器具(蓄熱暖房)の販売は80%ダウン
一説には国からの禁止令が出ているとか噂されてます。
これはどいうことかというと
もともと原子力発電で余った電気を夜間にどこかで消費させなければならない
(原発は発電調整が不得意)
そこで、深夜に電気代を安くして消費させようとする
国と発電メーカーが考えた仕組みなのですが
もともとこの蓄熱暖房は大量の電気を消費します
35坪ほどの標準的な家であれば
8KW程度の電気が必要
それって、どういうことかというと
8KWh×22円×8時間(夜間)で計算すると
一晩1408円の電気代というこです。
でもこの値段じゃ誰も使わないから
深夜割引で電気代をお安くしますという仕組み
でも消費する電力に変わりはありません。
エアコンやエコキュートがお勧めなのは
出力する能力
例えば2.2KWの能力のある6畳用のエアコンであれば
消費電力は400w~500程度
しかもこの数字は最高の出力を出した時ですから
温度設定と風量を自動にすることで
住宅の基本性能が高ければ
さらにその何分の一ですみます。
一般に電気をそのまま熱に変換する暖房器(生だき)は
ヒートポンプに比べ消費電料がヘタをすると何倍にもなります。
ですから
ドイツでは電気式蓄熱暖房は新築では使用禁止
既存設備も取替義務があります。
一次エネルギーやCO2を削減することが
個人レベルでも求められる制度に変わってきている
日本の住宅政策ですが
一般の方にはまだまだ浸透してはいません。
実務者である設計士や工務店、HMの担当者レベルでも
浸透してないのが実情
ただ売れればいいという意識は
語弊があるかもしれませんがお隣の国の意識とあまり大差ない
と言っていいかもしれません。
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